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魔法野菜キャビッチ3 キャビッチと伝説の魔女

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ポピーは魔法の世界に住む少女。その世界では「キャビッチ」という、神から与えられた野菜で魔法を使う――「食べる」「投げる」「煮る」「融合」など。 13歳になったポピーは、新たに「シ…
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2019年8月の記事一覧

魔法野菜キャビッチ3・キャビッチと伝説の魔女 35

 部屋で本を読んでいると、ふいにツィックル便が上から降ってきた。

 手に取ると、それは祖母からのものだった。

「ポピー、ユエホワに会った?」

「あ、うん、会ったよ」私はツィックルカードに向かって返事をし、投げ上げた。

 ほとんど直後に、また祖母から返ってきた。

「どうしてうちに来ないのかしら?」

「あー」私は正直に伝えるべきかどうか少し迷ったけど、やっぱり伝えることにした。「ハピアンフ

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魔法野菜キャビッチ3・キャビッチと伝説の魔女 34

「すみません、じゃあ失礼します」私はその後、きちんとお辞儀をして出口に向かった。

 先生や保護者委員会の大人の人たちは、微笑みながら会釈を返してくれたけれど、私は入ってきたときのように微笑みを返したりはしなかった。

 そのかわり、ドアのところでふり向き、マーガレット校長先生をまっすぐに見て、言った。「先生、学校のキャビッチ畑からキャビッチを一個、持って帰らせていただけますか」

「え?」マーガ

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魔法野菜キャビッチ3・キャビッチと伝説の魔女 33

 その日はいつものように、キャビッチについてや鬼魔について勉強をしたり、校庭に出てキャビッチ投げの練習をしたり、実験室で融合の試験をしたりして時間が過ぎていった。

 投げ技練習の時間にはやはりまた、エアリイやマハドゥの修練が行われた。

 みんなもう、だいぶその新しい技術に慣れてきていて、いつ妖精が襲ってきてもだいじょうぶだね、なんてことを話していた。

 ――まあ、本当のところは妖精が、じゃな

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魔法野菜キャビッチ3・キャビッチと伝説の魔女 32

「聞けたよ」私は答えてから「おはよう」とあいさつした。

 ユエホワは、とくに何も言わなかった。

「あいさつできないの」私はむっとしてそう言った。

「さっきしたじゃん」ユエホワは悪びれもせずそう答えた。「ばあちゃんちの屋根の上で」

「えっ」私は箒で飛びながらびっくりした。

 じゃあさっきのは、空耳じゃなかったんだ――

「んで、何て言ってた?」ユエホワはかまわず質問をつづけた。「妖精のやつ

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