マガジンのカバー画像

創作物覗き部屋

※当マガジンは2024/10/31で終了となります。ご了承ください。 望月葵が創作した小説が読めるマガジン。 電子書籍化したもの、長編の続き、新作、書き下ろしなどを、ワンコイン…
電子書籍化した作品や長編の続き、新作、書き下ろしなどを更新していく場所です。長さを問わず、電子書籍…
¥500 / 月
運営しているクリエイター

2024年9月の記事一覧

ラノベ作家の頭の中 ~Twitter小説~ その609

この記事はマガジンを購入した人だけが読めます

戦乱の刃 咲き誇る花々 第5巻

※書き下ろしなので、誤字脱字や展開など、今後内容が変更される恐れがあります。ご了承下さい。  日が昇っているうち、たけは結局、真っ正面から勝負を挑んできた。やはり、武家の娘だけあって、正々堂々が基本、と思っているからだろう。その点、庶民育ちの明心(あこ)は生きるためなら手段を選ばないところがある。  もちろん、これが卑しいなどと、光正(みつまさ)は思っていない。武士には武士の、庶民には庶民の生きかたがあるというだけだ。それに、影に調べてもらった背景では、選んでなどいられず致

東京異界録 第9録

※こちらは電子書籍化した作品ですので、有料になります。 ※1話ずつ購入(150円、週1回更新)されるよりも有料マガジン(月500円)のほうがお得に読めます。 以上、ご了承ください。

¥150

ラノベ作家の頭の中 ~Twitter小説~ その608

※このページは既に電子書籍化した作品や先行公開の為、有料マガジンでのみご覧になれます。 ※無料版はこちら ●祖(おや、ソ) まあ、百年の時が流れれば時代が変わるのも無理はない。当然だろう。 人の心は移ろうもの。むしろその期間に何もないことのほうが珍しいさ。 このシマグニではそういう時期があったように記憶しているね。それにしても。 どの時代の女性も美しいが。今は今で過去にないようなことも起きてて楽しいよ。  

ラノベ作家の頭の中 ~Twitter小説~ その607

※このページは既に電子書籍化した作品や先行公開の為、有料マガジンでのみご覧になれます。 ※無料版はこちら ●祖(おや、ソ) ふうん、そういうことか。おかしいとは思ってたんだよ、急に変わったからな。 みんな疑問に思ってたさ。いきなり給付金の額を増やすようにしたり、な。 あんたのその姿、開祖が見たらどう思うか。きっと命とられるだろうよ。 知らないかい。彼はかなりの潔癖症さ。歪んだ方法で金を集めたってら、ね。  

戦乱の刃 咲き誇る花々 第4巻

※書き下ろしなので、誤字脱字や展開など、今後内容が変更される恐れがあります。ご了承下さい。  夕餉後、たけは用意された寝具に包まると、気疲れもあってかすぐに深い闇へと落ちた。  ふ、と、意識が戻ると、辺り一面火の海と化している。だが、不思議と落ち着いている、奇妙な感覚があった。  ぼんやりと周囲を眺めると、見覚えのある掛け軸があった。幼い頃から目にしていた、力強く書かれた言葉だ。  揺れる火の中、遠くから悲鳴が聞こえた。男のものである。  たけは急に頭がさえると、熱源をかき

東京異界録 第8録

※こちらは電子書籍化した作品ですので、有料になります。 ※1話ずつ購入(150円、週1回更新)されるよりも有料マガジン(月500円)のほうがお得に読めます。 以上、ご了承ください。

¥150

ラノベ作家の頭の中 ~Twitter小説~ その606

※このページは既に電子書籍化した作品や先行公開の為、有料マガジンでのみご覧になれます。 ※無料版はこちら ●おもり(重り、錘、御守り) やるせないよな。国家への忠誠を仇で返されて自由を失うなんてよ。 ここだけの話だ。体がああなっても、おやっさんはこの国を愛してるんだ。 諦めるつもりはないってよ。腐った膿を搾り出すには信念と愛国心なんだと。 すごい人さ。地道な協力要請が功を奏し始めてる。改革もあと一歩ってところだな。  

ラノベ作家の頭の中 ~Twitter小説~ その605

※このページは既に電子書籍化した作品や先行公開の為、有料マガジンでのみご覧になれます。 ※無料版はこちら ●表沙汰(おもてざた) これで一件落着、ってね。父さんの仇はうてたけれど。すっきりしないなあ。 まさか、まだ続きがあったりしてね。思ったよりでかいのが後ろだったから。 どうにしてもやりきった感はある。さてっと、お掃除の時間になったようで。 後処理まできちんとできるか心配だけど。ここまできたし、まあいいか。  

戦乱の刃 咲き誇る花々 第3巻

※書き下ろしなので、誤字脱字や展開など、今後内容が変更される恐れがあります。ご了承下さい。  「今日からここがそなたの部屋だ。隣には若様の部屋があるが、分かっていような」  「ご心配召さるな。寝首を掻くなど武士の恥」  「ならば良い。そうじゃ。私はうめ、若様のお目付け役じゃよ」  「うめ殿か。宜しくお頼み致す」  と頭を下げる、たけ。次期当主の光正の乳母で、現当主とは乳兄妹だという。  それにしても油断ならない雰囲気を持つ方だ。本当にただのお目付け役なのか。  気の小さい者

東京異界録 第7録

※こちらは電子書籍化した作品ですので、有料になります。 ※1話ずつ購入(150円、週1回更新)されるよりも有料マガジン(月500円)のほうがお得に読めます。 以上、ご了承ください。

¥150

ラノベ作家の頭の中 ~Twitter小説~ その604

※このページは既に電子書籍化した作品や先行公開の為、有料マガジンでのみご覧になれます。 ※無料版はこちら ●表 んま、立場上悪いんだろうよ。でも生まれてきた子に罪はないからな。 何だか安心したぜ。あのおっさん、噂どおりの人物じゃなかったってことか。 金と女に汚いって言われてただろ。実際は真逆の人間だったなんてなあ。 実子と友人の子供たちを守るために俺達を雇うなら、おそらく全うな人間だろうよ。  

ラノベ作家の頭の中 ~Twitter小説~ その603

※このページは既に電子書籍化した作品や先行公開の為、有料マガジンでのみご覧になれます。 ※無料版はこちら ●おもて(表、面) 不思議なことに、この板一枚先では私という人格が変わるような気がする。 ああ、別に妻がどうという事じゃない。帰るとほっとするからな。 仕事とは違うからだろう。本来はのんびりとお茶でも飲みながら過ごしたい。 そうも言っていられる状態ではないからな。さて、休んだら書類のチェックをするか。  

戦乱の刃 咲き誇る花々 第2巻

※書き下ろしなので、誤字脱字や展開など、今後内容が変更される恐れがあります。ご了承下さい。  合流した小山田軍は、出撃直前にも関わらず軽装な女武士がきたと、意気揚々と話している。勝利は当然、といわんばかりの騒ぎであった。  謎の高揚感からさけるために、たけは軍の端っこに身をよせる。  「あ、いたいた」  たたた、と駆けよる明心(あこ)は、軍が楽観的な理由を調べてきたという。  どうやら、規模が大きい故の勝利確信らしい。兵の数は数千人おり、対して源家は数百人ほどしかいないとい