戦乱の刃 咲き誇る花々 第5巻
※書き下ろしなので、誤字脱字や展開など、今後内容が変更される恐れがあります。ご了承下さい。
日が昇っているうち、たけは結局、真っ正面から勝負を挑んできた。やはり、武家の娘だけあって、正々堂々が基本、と思っているからだろう。その点、庶民育ちの明心(あこ)は生きるためなら手段を選ばないところがある。
もちろん、これが卑しいなどと、光正(みつまさ)は思っていない。武士には武士の、庶民には庶民の生きかたがあるというだけだ。それに、影に調べてもらった背景では、選んでなどいられず致