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創作物覗き部屋

※当マガジンは2024/10/31で終了となります。ご了承ください。 望月葵が創作した小説が読めるマガジン。 電子書籍化したもの、長編の続き、新作、書き下ろしなどを、ワンコイン…
電子書籍化した作品や長編の続き、新作、書き下ろしなどを更新していく場所です。長さを問わず、電子書籍…
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2024年8月の記事一覧

戦乱の刃 咲き誇る花々 第1巻

※書き下ろしなので、誤字脱字や展開など、今後内容が変更される恐れがあります。ご了承下さい。  戦乱の世に生を受けた、一人の女がいる。骨太で背が約五尺五寸もあるが、顔は目に毒を含む可憐な花のよう、と言われていた。  「姉貴、どうしたの」  隣で寝ていた少年が、寝ぼけ眼で声をかける。彼の目には、息が荒くなっている女性の姿が視界にはいった。  「ご、ごめん、明心(あこ)。起こしちゃった」  「ん、へいき」  ごしごしと目をこする子供。まだあどけなさが残っている。  背伸びをした明

東京異界録 第2録(試し読み)

 あの出会いから七回目の桜が散り始めている今、私は高校二年生になった。今は窓の外にある道がピンク色に染まる光景を見ながら、眠くてぼんやりとしている。  まあ、相変わらず、妙な存在である彼らとの関係も、続いているけれどね。はあ。  きっかけは、あの始業式の後。指定された公園にいくと、人外なる者の姿がふたつあり、手招きをされたのだ。近づいたら、片方からチョコレートをもらったような気がする。  お菓子はともかく、そこで話されたのは、驚くべきことだった。私の力が必要だから協力してほし

東京異界録 第3録(試し読み)

 時は流れ、今は正午。ホームルームが終わったあと、彼らはクラスメイトに囲まれ、質問攻めにあったのだ。  なぜか私も巻きぞえになったんだけど。  で、お昼近くなったから、空腹に耐えかねてコンビニまで行ってきたってわけ。部活動もあるから誰かか残っていても不思議ではないし。  「しっかしまあ、盛大な頭突きだったな」  「メガネ、はずしててよかったね~」  誰のせいだ、誰の。  言葉の代わりにため息で妖怪兄弟に返事をする。ちなみに、先に話したほうが弟にあたるカヌス君、後のほうは兄のカ

東京異界録 第4録(試し読み)

 学校を案内させられた後、今日は異常なかったようなので、そのまま帰路へとつく私たち。彼らは真昼間なのにも関わらず、ゴエイだからとかってついて来ているけれど。  「ため息ばっかついてっと、幸せ逃げるぞ」  「あのねえ」  「それなら、また吸いこめばいんじゃないの~」  「それもそうだな」  何でそうなる。  もはや突っ込む気にもなれないが、彼らなりに気を使ってくれているのはわかった。今までは夜だったから送り迎えしてくれたが、昼もこうしないといけないとなると、先が思いやられるので

東京異界録 第5録

※こちらは電子書籍化した作品ですので、有料になります。 ※1話ずつ購入(150円、週1回更新)されるよりも有料マガジン(月500円)のほうがお得に読めます。 以上、ご了承ください。

¥150

東京異界録 TOPページ

このページは「長編作品・東京異界録」をまとめたページです。 降順で数字が話数を示しています。 例:1 → 第1話 ※作業効率化の為に、未公開のものもリンクされている場合があります。 ※お試しで無料(太字で掲載)でご覧いただける話もありますが、基本は電子書籍化したものや未公開なので有料になります。ご了承ください。 本編●有料版↓ 20 19 18 17 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5  ●無料版↓ 4 3 2 1 あらすじ霊力が常人より強い藜御

東京異界録 第1録(試し読み)

 天の機嫌のよい日、しかし、厄除けの女神はあまり機嫌がよくなかったらしい。  そんな中、桜は新たな旅立ちを祝福し始めていた。そんな中、水色のランドセルを背負った女の子が、下を向きならが歩いている。  顔立ちはかわいらしく、まつげが長い。目の大きさは普通だが、強い意志が宿っていそうな瞳。  将来の美人候補のひとりだろう子だが、周囲に人魂でも浮かんでいそうな雰囲気だ。  とぼとぼと動かす足取りは重く、まるでこれからの日々を拒むように体がゆれていた。  学校についた少女は、手にして

ラノベ作家の頭の中 ~Twitter小説~ その600

※このページは既に電子書籍化した作品や先行公開の為、有料マガジンでのみご覧になれます。 ※無料版はこちら ●おもいで(思い出、想い出) 今思えばおかしなことばかりだったな。しかもタイミングがよすぎなんだよ。 どう考えたって見張られてたとしか言いようがないんだ。くそ、ドジったな。 今度こそここから抜け出してやる。やってられるかよ、こんなこと。はあ~。 「王子、今度という今度は許しませんよ。陛下もかなりご立腹でしたし」  

戦乱の刃 咲き誇る花々 TOPページ

このページは、和風恋愛ファンタジー「戦乱の刃 咲き誇る花々」の目次欄です。 例:1 → 1話目 ※作業効率化の為に、未公開のものもリンクされている場合があります。 本編●有料分↓ 20 19 18 17 16 15 14 13 12 11 ●無料分↓ 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 あらすじ時は戦乱の世。たけは仇討ちの為に鍛え、阿修羅の化身と恐れられた敵将に挑む。 敗北した娘は、命と引き換えに仲間を救って欲しいと願い出た。 「お前程の腕を失うのは世の損失だ。どう

ラノベ作家の頭の中 ~Twitter小説~ その599

※このページは既に電子書籍化した作品や先行公開の為、有料マガジンでのみご覧になれます。 ※無料版はこちら ●おもいきり(思い切り) この砦を放棄する。領地は取り返せるが、お前達の命は取り返せないからな。 殿を務めた隊長はそれきり姿を見せていない。死んだと思われていたんだ。 だが、実際は違った。彼の正体は敵国のスパイで、この国に兵を連れ込ませた。 でも、あのお人柄は嘘じゃなかったよ。今では俺、立派な反政府だしな。  

瞳の先にあるもの エピローグ 5

※こちらは電子書籍化したものの続編です。 はじめからご覧になる場合は、こちら (無料)にどうぞ。 ※書き下ろしなので、誤字脱字や展開など、今後内容が変更される恐れがあります。ご了承下さい。 ※1話ずつ購入(150円、週1回更新)されるよりも有料マガジン(月500円)のほうがお得に読めます。

¥150

ラノベ作家の頭の中 ~Twitter小説~ その598

※このページは既に電子書籍化した作品や先行公開の為、有料マガジンでのみご覧になれます。 ※無料版はこちら ●おも(主、母、面、重、主) ああ、面影があるね。今までどこでどうしてたんだい。そうか、苦労したね。 とにかくお上がり。ちょうど食事の支度をしてたから、少し待ってなよ。 その間にお風呂でも入っておいで。誰も入ってないから問題ないからね。 今日はゆっくり休んで、明日からまた、おばさんと考えようじゃないか。ね。  

ラノベ作家の頭の中 ~Twitter小説~ その597

※このページは既に電子書籍化した作品や先行公開の為、有料マガジンでのみご覧になれます。 ※無料版はこちら ●おも(主、母、面、重、主) 主戦力は騎馬兵だ。移動力に長けるが、あの規模だと小回りも利くまいよ。 貴君らの隊なら回りこむことも出来よう。現場を混乱させてもらいたい。 うむ、期待している。こちらは正面から受け止めるが長くは持たんだろう。 「お任せください。早急に四方を回り、囲まれているように見せかけましょう」  

瞳の先にあるもの エピローグ 4

※こちらは電子書籍化したものの続編です。 はじめからご覧になる場合は、こちら (無料)にどうぞ。 ※書き下ろしなので、誤字脱字や展開など、今後内容が変更される恐れがあります。ご了承下さい。 ※1話ずつ購入(150円、週1回更新)されるよりも有料マガジン(月500円)のほうがお得に読めます。

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