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おいしかったから、またコーヒーを飲もう

週に1、2度のコーヒーを楽しんでいる、aoikaraです。

胃腸が強い方ではなく、カフェインが刺激になることもあり、普段はコーヒーを飲んでいない。10年くらい前、インスタントコーヒーにハマって毎日飲んでいたときもあるけど、今は昔。

たまに、数ヶ月に一度とか、カフェなどに行ったときに飲む。飲むと、「うーん、コーヒーだ!」と、アホみたいな感想を抱く。普段コーヒーを飲まないので、くわしい違いなんかはわからない。ただ、味は知っている。昔、感じたことのある感覚を脳が思い出すように、「コーヒーだ!」と思う。「これ進〇ゼミでやったやつだ!」と近い感覚かもしれない。

普段感じていない感覚を感じている刺激、という心地よさもあるけれど、日常にはなっていない。

それだけど、それなのに、週に1、2度もコーヒーを飲むようになったというのは、つまりは頻度が上がったということでもある。コーヒーを飲む人が近くにいて、コーヒーを飲む店にもよく行くようになったから。それでも鈍感な私の舌は、コーヒーの味の違いについてよくは理解できていない。


コーヒー豆をもらった。私はコーヒーを飲まないけれど、一緒に暮らしている家族はコーヒーを飲むから、コーヒーを淹れる一式はあるので助かった。

おそらく10年ぶりくらいに、自らハンドドリップでコーヒーを淹れた。とても下手くそだった。コーヒーフィルターはべしょべしょに濡れるし、熱い湯をかけられたコーヒー豆はぷっくり膨れているけど、おそろしいほど深い穴があいている。

それでもコーヒーは、誰が淹れても平等なように、深い色をしていた。おそらく香りなんかは、ドリップがうまい人と全く違うんだろう。それでもいい匂いがした。

香りは酸味があって、一口飲むと香りから想像するよりはるかに苦みを感じて、ガツンと後頭部に来た。うわ、なんか、違うぞ。もう一口飲むと、苦みがまろやかに感じられて、今度はずっしりと後頭部に来た。思わず天を仰ぐ。なんだこれ、おいしい。

私のような下手くそドリップでもすごくおいしかった。きっととてもおいしいコーヒー豆なのだ。あーおいしい、また飲みたい。実際、何日かしてからそのコーヒーを自分で淹れてまた飲んだ。コーヒーを飲む頻度が確実に増えている。

だけど、カフェインと親友になるのは怖くて、とりあえずは気の合う知人くらいの距離感がいいので、コーヒー党になることはひとまずないと思いたい。ときどきね、ときどき飲む。

おいしかったからコーヒーを飲むようになる。意外ときっとなんでもね、それくらい単純なのかもしれない。

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