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弱さを知っているから寄り添える

弱いところだらけな、aoikaraです。

ドラマ鑑賞が趣味で、2024年4月クールもいろんなドラマを観ている。そのひとつが「アンメット」。杉咲花さん演じる脳外科医が主人公。彼女は記憶喪失で、ある時期から新しいことを記憶できず、一日が終わって眠ると、前日までの記憶を忘れてしまう。新しく覚えたことは全て日記に書いていて、早朝に起きて今日までの日記を読み、記憶を保管して、一応は医者として、とはいえ医療業務はしないで病院で働いている。

それでも彼女は医者として、自分の記憶喪失を受け入れつつ(受け入れられないと本人が穏やかに語ってもいたけれど)、周りの人に寄り添っている。同じ脳の病気がある患者さんや、過去のトラウマから周りに厳しすぎて孤立している同僚に。

記憶喪失があるからこそ、とても自然に、相手と同じ目線になって、立ち止まって、寄り添っているように見えた。


誰だって、自分なりの弱さがある。病気だとか、性格だとか、生き方だとか、人間関係だとか、癖だとか。私にも、たくさん。

弱い自分で苦しんでいるときは、本当にこんな弱さなんていらないと思っていて、身動きが取れないような感覚になる。ただただ苦しい。

苦しさが落ち着いてきて、それは自分だけでなく周りの助けもたくさんあって、だけど自分もがんばって、弱さも自分なのだと受け入れることができたとき、ようやく自分になれる。弱さを知っている自分は、別の誰かの弱さに寄り添える。


私は、まだ誰かの弱さに寄り添えるほど強くはないけれど、心の中で隣にそっと座ることはできる。強く手を引くことはできないのだけれどね。寄り添うということができるほど、まだ自分も強くはないのだけれどね。でも、そうだよね、と話を聞きたい気持ちはある。

弱いことは決して悪いことばかりではないなと思う、人生のまだ途中の話。

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