西日本新聞連載、不登校漫画『子のこころ親しらず』期間限定無料公開中（2024.1月末まで）

2024年1月21日 21:20

不登校漫画原作のnoteを書いてから1年が経過した。
ほぼ放置していたnoteには、ありがたいことに、沢山の人が訪問してくださっている。

西日本新聞で2023年4月から月に1回不登校漫画が掲載されており、私が原作を務めさせて頂いている。

西日本新聞の教育面に掲載可能なのは、12〜14コマ程度の1枚なので、この noteで私が不登校漫画原作として描いている実香子と凛花の話をそのまま描くことは無理があった。

漫画家のおがたちえさんと相談した結果、実香子と凛花の話を無理やり縮めて描くよりも、別の親子の話を設定し、私が言いたい事のエッセンスを凝縮したものにしよう。
という事になった。

西日本新聞の「子のこころ親しらず」では、中学生から不登校になったゆうり君とその両親の葛藤を、子のこころ、親のこころの二面から描いて貰っている。

ゆうり君の家ではお父さんがキーパーソンになっているし、ゆうり君は繊細な性格の子で、私と娘をモデルとした実香子と凛花の母娘の話とはまた異なる趣の作品になっている。

しかし、私がこれらのストーリーで伝えたい事の本質は同じだし、親子の悩みは似通っている。

4月から毎月1話が公開され、もう10回目まで進んだ。
3月終了予定なので、あと2話で終わりになる。

西日本新聞に掲載した漫画は、新聞を購入するか、西日本新聞のデジタル会員にならなければ読めない。
しかし、なんと今、期間限定で全話がネット上で無料公開されている。

私がこのnoteを描き始めた理由は、不登校漫画をネットで無料公開したい。
不登校に悩む親子に少しの癒しを提供したい。

というものだった。

目標達成のため、クラウドファンディングの準備も少し始めていたが、クラウドファンディングをしないまま目標が達成できてしまった。

全ては漫画家おがたちえさんと、西日本新聞の四宮さんのお陰なのだけど。

私個人としては、不登校関連Xのポストを細々と続けている。
少しずつ変わっていく娘の様子を主に書いている。

結局、娘は中学1年の1学期以降、学校に行かなかった。
中3の卒業間際になった今も、学校には行っていない。

この3年近くなってきた不登校の期間で、最も悩み、揉めたのは最初の半年だった。

五月雨登校から、完全な不登校になり、私がその事実を受け入れるまでの約1年ほどはとても悩んだ。
その経過を漫画原作としてnoteに書いた。

しかし、完全に受け入れてしまってからは全く別の世界かというくらいには楽になった。
だから、娘は全く学校に行かないという状況でも私は辛くなかった。

反抗期に不登校となった娘が落ち着いてくるのには、私が完全に不登校を受け入れてから、さらに1年くらいの時間はかかった。
すぐそばで見ていると、娘が変わっていっている様子は見えにくい。

半年くらい前の日記やXのポストを見ると、ほんの少しずつだけど確実に変わっていっている事がわかる。

生活リズムはなかなか整わないが、まず身体を清潔に保つようになった。
洗顔をするようになり、歯磨きをするようになり、お風呂に入る入るようになった。

約束をドタキャンされる事が減った。
本人が望んで約束した事でも、起きれない（大半はこれ）、めんどくさいという理由でドタキャンされるのは日常茶飯だった。
私はその都度苛立ちを抑えなければならなかったし、お金をいくら無駄にした事だろう。

昼夜逆転は長い間続き、本人自ら数えきれない程の昼夜逆転を戻す試みをしても、すぐ昼夜逆転をしてしまう。

しかし、じわじわと、日中起きている時間が増えていく。
かと思うとまたキレイに逆転する。
なかなかリズムが整うことはないけれど、結局、「日中に起きていられなければ何かと不便」という事を本人が体感する事によって、予定を入れたらそれに合わせて調整する努力をするようになった。

生活リズムがうまく調整できなくても、その予定をこなすべく、完徹でも遂行する、どんなに眠くても頑張る。
というような感じになった。

そんな風に、本当に少しずつ少しずつ、娘は成長しているのだと思う。
私がなにも言わなくとも、子供は、ちゃんと自らの力で成長するのだと実感している。

西日本新聞に連載中の漫画、期間限定無料公開のリンクはこちらから。

公開されたら随時更新します（2024.1.28最終更新）

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？

西日本新聞連載、不登校漫画 『子のこころ親しらず』期間限定無料公開中（2024.1月末まで）