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マイクラ(Y.Yちゃん)

この記事は2019年5月12日にホームページにて掲載したものです。

「子どもが描きたいものを、子どもが描きたいように」
というのが、僕の信条のひとつにある。

一番そう思っているのはもちろん子どもたち自身だ。
みんな、自分の描きたいものを描きたいに決まってる。

だけど子どもたちが画用紙に向かう時間のほとんどが、学校や幼稚園などの教育時間内であり、それによって先生たちは子どもたちの表現の幅を狭めざるをえない指導をすることになる。

けれどね、これは先生が悪いわけではない。学校ってのはむずかしいんだ。
(このテーマについて深く考えていくと、ややこしい)


例えば、好きなものを描いてもいいよ、という図画工作の時間で、画用紙にドラえもんを描くときっと怒られる。なぜか?それは漫画だからだ。

では、ダヴィンチの絵を模写したらどうだろう?
それはおそらく、怒られない。

それじゃあ、アンディ・ウォーホールなら?キース・ヘリングなら?手塚治虫なら?

そのように考えに幅を持たせていくと、何が良くて何が悪いかなんて、結局は大人の了見によるというところに行き着く。

風景に熱中して描く絵は良い。だけど漫画の絵はダメだなんて。

そんな大人の身勝手を子どもに押し付けてはだめだよね、きっと。


Yちゃんは現在、熱中しているというマインクラフトというゲームのワンシーンをアナログで見事に描き上げた。
カクカクした画面を表現したかったようで、すべて平筆で描いていた。色だって、ムラのないように一生けんめいに混色していたよ。


この熱中が、彼女が大人になって、新しいメディアやコンテンツをクリエイトしていく力になることを、まず、僕ら大人が気づかないといけないんじゃないかな、って思う。

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