嫌っていた風呂が至極になってきた
大人になったと実感するのはいつか、
様々な場所で語られているし人それぞれの定義があると思う。
私の場合「大人になっちゃったなぁ」と初めて思ったのは
自動販売機で初めて水を買った時。
私の家族はちょっと厳しくぶどう糖果糖液糖が入っているタイプの甘い飲料は買ってもらえなかったため大人になったら好きな飲み物を買いまくるんだと夢を見ていたが、その頃は本気で「自由になんでも買っていいのに自動販売機で水を買っている大人はアホ」と思っていた。
そんな自分が煌々と輝く水のペットボトルの下にあるボタンを押した瞬間、「うわ、私水買ってるつまらない大人になったんだ…」と思った。大学生の頃だったと思う。
最近その定義が刷新された。
大人になるとは、「わざわざお金を払ってお風呂に行くこと」だ。
昨今のサウナブームを毛嫌いする人はそこそこいると思うが、私はお風呂に対しても同じ感情を抱いていた。
いやいや、お風呂て。何しに行くんだ。サウナならまだしも風呂に浸かるという体験は家でもできるだろ。
大人はなんで風呂に浸かるためにわざわざ労力と金をかけるんだ、くだらない。
だが2024年、26歳になった私は、良い風呂がついていることが決定打となりジムの契約をした。
なんで大人って風呂が好きなんだろう。
その理由もわからないまま、
「あー風呂行きたい。ジム行こ。」と仕事終わりに自転車を飛ばす私なのであった。
大人は、あまりに1人でゆっくりできる場所が少ない…のかな。
2024/08/23
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