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世界のユニクロは僕らの地元のバッタもん屋から始まった

老若男女問わず誰もが知ってて恐らく一着は持ってるUNIQLOの前身は山口県宇部市の小さなカジュアル服屋と紳士服屋だった。当時は小郡商事(OS)という名前で、中高生の頃の僕らは貯めた小遣いでアイビーブランド「VAN」の倒産品大安売りセールのワゴンを漁った思い出がある。

VANなどのブランド品以外は、とにかく安かろう悪かろうの品揃えでデザインや機能性もイケてないものばかりだった。その後、「ユニーククロージングウェアハウス」の一号店を広島に出店した時も早朝6時の開店とか、行列の客にパンや牛乳を配ったりとか、小林克也を起用したヘンなCMとか、商品そのものよりも奇抜なイメージ戦略が先行していた気がする。実際、当時の買物袋はダサくて持ち歩きたくないという声が多かったらしい。

店舗名がUNIQLO、社名がファーストリテイリングとなり、今のような製造小売(SPA)のスタイルが確立して、フリースが爆発的大ヒットしてからが、ユニクロの本領発揮だと思われるが、登記上の本社は今も山口市に置いており、商品名のラベルにも記載されている。化学コンビナートくらいしか名の知れた企業がなかった山口県にとって、メジャーな生活密着企業といえば獺祭の旭酒造かユニクロくらいのものだ。

ただ最近はウイグル産の綿花問題で、劣悪な労働環境にある工場との契約は否定したが、ウイグル民族による強制労働は明らかな人権問題なのにも関わらず、政治問題だからとコメントを避けた柳井社長の対応で失態を晒した。UNIQLOも環境保護やSDGsを謳うならそこは避けて通れない話なので、過去にバングラデシュで展開した「グラミンユニクロ」によるソーシャルビジネスのように、現地雇用、現地生産、現地販売での収益を現地で再投資し、困窮者支援にも力を入れて、工場労働者たちが健康で文化的な生活を営むための基礎教育(栄養や家計の知識を身につける教育)や安心して働く環境の提供などの社会貢献にもっと力を入れるべきだろう。

#ユニクロ
#UNIQLO
#ユニーククロージングウェアハウス
#ファーストリテイリング

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