あなたの正義と他者の正義は違う
引きこもりのお子さんの相談を受けたときの話だ。
お母さんは、「子供の気持ちがわからない。聞いても都合が悪くなると、音信不通になり、どう対処してもいいかわからない」と。
よくよく話を聞くと、お母さんが一般常識や社会のルールなどを理由に、世の中に迷惑をかけていることをまず話してしまうということだった。
お母さんが言うことは正論だと思うが、お子さんは、恐らくそれがわかっていても抜け出せない状況なので、なおさら反発して、自分の素直な気持ちをますます言えなくなるんじゃないかとお伝えした。
正論や常識を上からかぶされると、より追い込まれることもある。
これは私も良く経験してきた。
そのお母さんは昭和生まれで、昭和の時代の価値観をもち、お子さんは令和の価値観で育っている。
昭和の価値観を令和に言っても、通じないことがあると思う。
育った過程や時代も違うし、成長段階でも理解力が違うだろう。
お子さんの気持ちもお母さんの気持ちも分かるからこそ、聞いている時、胸が痛くなる。
それでも心を鬼にしてお伝えすることがある。
あなたの正義と他者の正義は違う。
正義と正義のぶつかり合いは、正しいものと悪いものとを分けて喧嘩になることがある。
だからこそ、まず自分の意見を引っ込めて、相手の話をよく傾聴する姿勢で関わってみてはどうでしょうか。
聞くと聴くは違うんだよね。
マイノリティのたわごと。より
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?