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無限遠 #シロクマ文芸部

 布団から宇宙まで、100キロメートル。
 枕にぺったりと頬をつけたまま、柄にもないことを考える。半分夢の中で、見たこともないひとが見えている。
「小さい、こころ」
 そのひとがてのひらにビー玉みたいなものを載せて、馬鹿にしたように言う。
「小さいけど、質量は結構、あるよ」
 私は答える。
「黒いでしょ。光でさえ、引力から逃れられないから」
 そのひとは黙っていた。
 透明な海の、水深100キロメートルの、明るい海底に朝がくる。かぷ、と口をひらくと、見えない空気の泡がシャボン玉みたいに溶けた。
「ねえ知ってた?直径1.6センチメートルのビー玉が、地球くらいの質量になったら、光でさえ引力から逃れられないんだよ」
 だから私のこころはブラックホール。
「小さい、こころ」
 それを今私の前で、てのひらに転がしているひとは、誰だろう。夢は瞬きふたつで、無限遠に飛び去ってしまって、もう、わからない。



お久しぶりです。幽霊部員、正体見たり葵だよ。あれ、これ同じギャグを前も書きましたね、私。進歩ゼロ歩。

お題「布団から」、って、私なんかは暇なものでいろいろ考えてみましたよー。
布団から駒、とかですかね。
瓢箪がふっとんだー、的なですね。
布団から目薬。
2階がふっとんだー。
なんか訳わからなくなりましたね。やめます。
2階が吹っ飛んだら大変ですね。特に3階建て以上の建物はだるま落としになるんでしょうか。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!



続かない夢日記


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