顔が濡れて力がでないときは

テレビを消してアンパンマンがいなくなると、2歳の娘は本をもってくる。


アンパンマンの顔の形を活かした丸い本。
アンパンマンの出自、弱点、お友達、迷路などが書いてある楽しい本だ。

アンパンマンの弱点のページをみて思った。人間と一緒だなと

アンパンマンが元気がでないのは

顔が濡れたとき

例えば、水をさされたとき

例えば涙が流れた時

例えば顔に泥を塗られるようなことがあったとき

顔がゆがんだとき

例えば凹むようなことがあったとき

例えば衝撃を受けるような出来事に遭遇した時

例えばすごく嫌だけど暴力にさらされた時

例えば他人に、社会のルールに、あらがえない空気に自分の信念を矯正された時

困っている人にパンを上げすぎたとき

例えば他人に親切にしすぎて自分がすり減ってしまった時


そんな時はじっと新しい顔になるのを待つ

もとの自分の笑顔が戻ったらまた戦えばいい


アンパンマンは「映画それいけ!アンパンマン とばせ!希望のハンカチ」
の中で、顔も汚れてしまい、アンパンマン号も汚れてかまどが使えない状態でも

僕の顔は何度でもジャムおじさんが焼いてくれるから

と敵に立ち向かっていった。

アンパンマンはどんな状況でもジャムおじさんが顔を焼いてくれると信じて敵に立ち向かう

ジャムおじさんはどんな状況でもアンパンマンならなんとかしてくれると信じてパンをやく

相手を信頼して、自分の役割を全うすることに集中する

そんなパートナーがいれば、できれば素晴らしいし

いなくてもずっとキミのことを一番近くでみてきたキミが
どんな状況でも自分ならできると信じて復活するのを待てたらいいな


そんな風に思いながら、顔を理由のないイヤイヤの涙で濡らす娘を抱っこしていた

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