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明日

   明日


夜が明けたら、すぐに出発するので、
用意をしておくようにと言われたので

僕は、
土間に行李を並べてから、

近くの部屋で寝ていました。
すぐに夜は明け、

僕は心張り棒をはずして
皆を待っていました。

硝子戸が明るくなっても、
まだ来るような気配はなく、

伯父さんたちが花見に行く
今週の金曜日の植物園は、

ちょうど満開だろうと思った。
僕は行李から、

この日のために仕立てた
新しい浴衣を出して広げて持って、

硝子戸からの明かりを
透かして見ました。

良い文章を作れるように、 作るために、 大切に使わせて頂きたいと思います。