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イベント現場の職人さん達

イベントの仕事とは。
私も実際に仕事をするまで全く知らない世界でした。
なかなかイメージつかないと思うので、イベントのことをお話しします。

イベント屋はジャンルを問わず、あらゆる【催し物】に登場します。
企業の商品発表会、展示会、セミナーや表彰式、更には社内運動会などにも現れます。

企業の他に、地域のお祭り、花火大会、冠婚葬祭、子ども向けイベント、
入学式やうんたらかんたら・・・とにかくあらゆるイベントに現れがちです。
※依頼しないと現れません

イベントには色んな職種の人がいます。
一言に「イベント屋」と言っても、役割はそれぞれです。

イベントMC/ナレーター
まず私の仕事、イベントMC/ナレーターです。
現場によって仕事内容も変わるのですが、大きく分けると【MC】【ナレーター】の2種類があり、どちらも「イベントで喋る仕事」というのは共通していますが、ちょっとだけ違います。

MC(司会)はイベントの進行役「見える黒子」です。
ステージがうまく進むようにサポートする役割で、表彰式なら受賞者と授与者が滞りなく動けるように。トークショーならゲストの話し相手になったりですね。臨機応変な対応、アドリブなど使います。
ピアノでいうとジャズピアノです。

ナレーターは「語り手」です。依頼主が伝えたいことを届ける役割で、
よくあるお仕事が企業の展示会でのステージプレゼンテーションです。
新製品のコンセプトや特徴などを紹介します。
面白く紹介したり、かっこよく紹介したり、ステージの演出によって色々な表現があります。
映像に合わせて喋ったり、原稿を丸暗記したりするので、暗記力や表現力など使います。
ピアノでいうとクラシックピアノです。

他にも、会場内の天の声アナウンスとか、映像ナレーションとか、様々な現場があります。毎回、新しい現場で新しい経験をする仕事です。


イベント職人さん達
イベント現場には様々な職人が集い、それぞれの分野を担当し、本番に向けてみんなで力を合わせます。

私が現場でお世話になる身近な職人は音響・映像・照明の皆さん。
(テクニカルチームなんて言います。)
彼らはまさに職人です。

音響の職人
ある日、音響オペレーターさんに何気なく「なんか今日、た行の発音がしづらいんです」と言いました。するとその方はチョチョイっと機材を操作して「ちょっと喋ってみてください」と。
すると...とても心地よく「た行」が発音出来るんですよ。魔法のようです。

彼らは音の職人。周波数とか、いろいろ何か難しい専門技術を駆使して、余計な音をカットし、綺麗な音を届けておられるのです。
ただ、マイクとスピーカーがあるだけでは作れない職人技です。

映像の職人
MCの喋りに合わせて映像を操作するオペレーターさんは、フリートークなど予定通りに話が進まない時でも、こちらの気持ちを汲み取り臨機応変に映像を切り替えて合わせてくださいます。
ステージの表と裏に居ながら、まるでテレパシーを送り合っているような感覚になります。ジャズのセッションって、こんな感じなのかなと思ったりします。
あと私などにはどうやってるのか全く分かりませんが、リアルタイムに映像にエフェクトかけて超オシャレなライブ映像をお届けしているところも目撃しています。凄いです。
あと映像機材はまるでコックピットのようでカッコいいです。

照明の職人
「照明はセンスだ。」と聞いた事があります。
明かりが無いともちろん何も見えませんが、ただ明るくしているだけではないです。
商品への照明の当て方で趣が全く変わりますし、登壇者の顔色も違って見えます。照明の角度や位置を細かく変えて、登壇者の顔に影が出来ないようにしたり、眩しくないようにしてくれたりと心遣いも温かいです。
そして音楽に合わせて光が動く様は感動します。
明かりだけでなく、色も雰囲気も創ってくれるのが照明職人さんです。

色んな職人たち
他にも沢山の職人がいます。
イベントを企画制作する職人(制作会社)
イベントを皆に知らせる職人(広告代理店)
本番でイベントの舵取りをする職人(ディレクター)
イベント会場をデザインする職人(デザイン会社)
その会場を作る職人(施工会社)
おもてなしの職人(スタッフ・コンパニオン)などなど・・・

そして、そのイベントがメーカーのイベントなら、依頼主のメーカーさんはものづくりの職人ですね。商品の魅力と特徴に一番詳しい専門家です。
それぞれが得意分野を持ち寄って作り上げ、お客さんに届けるのがイベントです。私もMC職人の1人になりたいと、頑張っています。

ディレクターのキューでステージスタート、音と映像が流れ、MCはステージにあがり、所定の位置で立ち止まるとライトが当たる。喋り出す。
ステージから見えるのはMCだけですが、この瞬間はみんなで集中してステージを創っている、全職人の合わせ技の瞬間です。

※画像は「BGMフェードアウト、照明〇%、5秒前、3,2,1、映像どうぞ!」的なイラスト。
みんな機材スイッチに手を置き静止し、真剣なまなざしでモニターに集中する姿はシビれます↓↓

イベントはこんな感じでみんなの技術を持ち寄って出来ています。
そして、あらゆるイベントで来場者の皆さんに「良いイベントだった」と、何かプラスの想いを持ち帰ってもらえるように頑張っています。

今はライブイベントが激減し、なかなか体験できないと思いますが...
実はイベントの裏には沢山の職人さんがいて、みんな超カッコイイので
またいつかイベントにお越しの際には
そんな職人の合わせ技を感じていただけたら幸いです。

頑張ろうイベント屋!!

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