眠れぬ夜の準備体操

後ろを悔いると書くくらいだから、
当たり前だけど先には立たない。
そういう経験を何度も繰り返してきました。

小さなものから大きなものまで。
数え上げるのは不可能なほど。
なのにまた同じことを繰り返します。

そういうヌメっとした感情ほど、
眠れぬ夜にはイキイキとしだすものです。
どうして、なんで、まったくもう！
際限なく行われる自己否定と自己憐憫。

本気で責めて悔いているのです。
でも、本気で投げ出してもいないのです。
自分に無関心になれるほど達観していません。

この後悔は明日の朝を生きるための、
小さな小さな大切な儀式。
取るに足らない、でも私の生命をつなぐ準備体操。

明日はもっと上手に跳べるように。
願いを込めた準備体操を今夜も慎重に行うのです。