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「自分が一番ツラいから人を不幸にしてもいい」は違うよなぁ

先週放送のアニメ『ONE PIECE』第1075話を見て、「オロチがワンピース史上一番嫌いなキャラかも」と妹と言い合った。一族や自分の存在を否定され続けたオロチは、自分を軽んじた者たちに復讐することしか頭にない。その境遇はたしかに可哀想かもしれん。差別されて育つとそうなってしまうんかな。

「いや、性格やろ。」と妹。「オロチが一番ダメなのは自分が受けた苦痛がこの世で一番辛いことやと思い込んでることで、自分以上の苦痛を相手に味わわせることしか考えてないことや。」

なるほど。自分だけが辛い思いをしていると考えることは危険。ましてやそれを理由に、人に不幸を押し付けることは絶対にしたらあかん。

人の不幸に対して、他人が「いや、もっと辛い目に遭ってる人はいっぱいいるよ」と言うのも、「私なんてまだマシな方…」と自分で自分の辛さを矮小することも違う。

自分がしんどいときには、「私ってなんて健気なの…!」って悲劇のヒロインぶって自分に浸り、そんな自分をちょっと離れたところから鼻で笑ってるぐらいがちょうどいい。


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