こんなトリミングサロンは避けるべき

こんにちは。
カニカマは現在も、トリミングサロンを経営しております。
経営方法というか、予約の入れ方というか、トリミング方法が独特なので同業者からも『あなたにそんな価値はない』とハッキリ言われました。

価値を決めるのはあなたではなく、お客様です。とあの方に言って差し上げたいですね。
タイトルにもあるように本日は避けるべきトリミングサロンです。
一概には言えないので難しいところですが、選定基準はあくまでカニカマということでお願い致します。

ガラス張りのサロン

ペットショップと併設していたりするサロンに、多いのではないでしょうか。もちろん利点もあります。

・お客さんからトリマーがどんなことやってるかわかる。
・家の子の様子がわかる

一目でわかるのはいいですよねー、って多くの方が思いますが、カニカマ的には圧倒的に反対派です。
上記の意見は全て『人視点』だからです。
どんな状況でも、どんな人とでも仲良くできるワンちゃんもいるでしょう。
でも半分以上は環境に怯えたり、トリマーに怯えたり、作業に怯えたりするのです。
カニカマの店ではもちろんガラス張りではありませんし、覗かないと中を見ることはできません。
ワンちゃんは他人から見られたりすると落ち着きません。
それは人も同じのはずです。
皆さんはリラックスしたい、させたい時に壁が透明でフルオープンの部屋でリラックスできますか?
カニカマは出来ません。

トリマーの入れ替わりが激しい

これは想像できると思います。
トリマーがすぐに辞めてしまうのは働く環境が良くありません。
どう環境が悪いかは店によっても違うと思いますが、お給料が安い、忙しすぎる、人間関係がほとんどです。
もしくは『もっと優しいトリミングをしたい』という天使のような考えの方もきっといると思います。
そもそもこのトリマーの入れ替わりの激しい原因の一つがトリミング料金の安さでもあるのでここを改善しない限り、トリマー不足は解消されることはないでしょうね。


トリミング料金が安い


前述されていたトリマーが辞める原因でもあるので、質の良いトリミングを受けたいのであればこれはもっとも避けるべきことです。
『質を良くして、低価格!リーズナブルに!』と謳っているところは絶対に避けましょう。
もちろん中にはそれでも質の良いトリミングを心がけているサロンさんもいらっしゃるでしょうし、過酷な環境下でそう考えているトリマーさんもいるかもしれません。
でもそんなトリマーさんほとんどいません。
命を削ってるトリマーさんのトリミングなんてカニカマはお願いしたくありませんし、その分高く払うからゆっくり休んでと言いたいです。

動物病院のトリマー

これは誤解がありそうなので先に言っておきます。
カニカマの同期は動物病院で看護師とトリマー両方やっていますし、なんならカニカマよりも腕が良いです。
専門学校では看護師もトリミングの実技は学びますが、その腕はとてもじゃないですがプロとしては名乗れません。
トリミング学科を卒業した者でも技術不足、経験不足で即戦力にはなれないレベルがほとんどです。

技術職だからこそ育ちにくい

専門学校で毎日実習をやったとしても1日1匹を仕上げるのがやっとなのが新人トリマーです。
中には2匹仕上げる人もいますが、基本的に店でこなさなければいけない頭数は3匹です。
雇われる上でこれは最低ラインだと思います。
そして、犬には様々な犬種が存在し、同じ犬種であっても同じ骨格で同じ毛質というのは存在しません。似たような子はいますが。
それに加えて10年前くらいからはミックス犬というジャンルも出てきました。
これがトリマーを本当に苦しめます(笑)
骨格はダックスなのに毛質がプードルとか、あらゆる犬種とカット方法に精通していないとカットできないこともあると聞きます。
さらに犬の性格も様々です。
大変なのは容易に想像できるでしょう。
これまでのカニカマのトリマー人生を振り返るとやっぱり一人前になるまでに10年はかかるんだな、と思います。
だからこそ若手トリマーをどう育てていくかが今後の課題ですよね。



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