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闘鷲降臨~守れなければ勝つ資格はない(21-22Game11)#FE名古屋

そもそものところ、あれだけ1on1の局面をやられてれば勝てませんね、という話。

FE名古屋 78-89 福島

 スタート5分は笹山のスキルに支えられて互角の展開。しかし、ここから一方的な虐殺劇の幕が上がる。そこから5分を4-12のラン。さらにその次2Q最初の5分は5-19のラン。苦し紛れの2-3を敷けば外からのオープン3を被弾、マンツーに戻せば1on1を守れず、そして攻撃は腰の引けた外からのシュートが落ち続け、ではどうしようもなく、力の差のある高校生の試合のような展開に。

 結局あまりに悪すぎた前半が響き、互角の展開に持ち込んだ3Q、相手の精度が明確に落ちた4Qも勝ち負けに持ち込むには遅すぎ。終盤に勢いを失いがちな福島といえど最大29点のリードを溶かすまでのこともなく、今年もミッドウィークゲームで醜態を晒すこととなった。

雑感

×1on1を守れなければ勝てないが、福島の作戦勝ちでもある
 1Qの福島のFG%が66.7%、2Qに至っては76.5%である。これだけ守れなければ勝てるはずもない。こうなった理由についてはいくつかあるけれど、まずそもそものところボールマンに対するディフェンスは緩かった。疲労もあったのだろうけど、ともかく相手のフィニッシュへの圧力が緩かった。ファウルをせずにしっかり守ることを旨とするのがFEの守備の良さだ、と前回書いたけども、これだけシュートが入れられていればただの緩い守備だと言わざるを得ない。
 また、ここはクウェリ、ランダルとリムプロテクトの脚が鈍いことを見透かした福島が、外国籍二人を外気味のポジショニングでリムから引き剥がして、そこを日本人選手に攻めさせたという作戦勝ちでもある。とはいえ、あれだけ1on1でやられ続けるのはあまりにも情けない。
 繰り返していうが相手FG%が75%超えているなんていうのは守備がいないのと同義である。昔のグランパスの試合を評して「案山子立たせてたほうがマシ」なんて表現をされていたことがあるが、そこに並ぶ酷さであった。

○リムへの道を切り拓くことが攻撃の第一歩
 1Q~2Qは守備もさることながら攻撃の腰の引けっぷりも相当なもので、ボールを回しつつ攻めあぐねて圧力のかけられたシュートを外す、の繰り返しでどんどん点差が離れていった。3Qにはようやくその状態を脱したのだけど、そのきっかけとなったのはやはりボールマンによるリムアタックだった。とっかかりこそPnRからの展開だが、その後のズレは積極的にカウンタードライブを仕掛ける、ここまでは2Qまでもできていたが、ここで相手のリムプロテクターに気圧されて途中で止まってしまっていたドライブを、3Qではリムまで攻め切る形。何度かブロックを食らうこともあったが、リムを攻められることで少しずつ福島DFを押し込み、ヘルプに引き出すことで合わせからのイージーバスケットを増やすことができていた。

本日の採点

20211110名古屋福島Game1

(おまけ・川辺HCコメント)

もう一言

 おかやんも書いていたけど、劣勢の時にベンチがお通夜なのは本当に情けない。声出し禁止の今、カラ元気だとしても声で元気を出せるのはベンチしかいないのだ。君らがそんなだから2階の子供たちが禁止されている声出し応援始めてしまうんだぞ(係員に止められてたけど)。プレーのクオリティもだけど、むしろそっちを省みてほしい。
 ついでに運営も、観客の応援声出しなんて1フレーズ聞こえたらすっ飛んで行って止めに行かなきゃいけないやつであろう。判断が遅い。c.v.大塚芳忠運営も要反省である。

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