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闘鷲降臨~3歩進んで2歩下がる(19-20GAME20-21)#FE名古屋

休まないで歩みを進めましょうね。

Game1 FE名古屋 72-67 広島

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・お互いがお互いの決め手を集中した守備で抑え込む中、最後の最後まで守備は我慢できたFEが先勝。

・決め手は広島から奪った18のターンオーバー。FG%は10%以上広島が高いにもかかわらず勝ち切れたのはひとえにその成果。

・フリースローもほとんど外さなかったことは大きいですね。

Game2 FE名古屋 71-74 広島

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・前日のアンスポ×2で朝山が離脱。優位は揺るがないと思いきや、広島にはTKがいました、という試合。

・また、広島の選手ローテ的にも背水の陣的なプレイ時間。広島としてもギリギリの勝利だったと思います。

・朝山古野と飛車角落ちでもこれだけできるというところが広島の底力ということでしょう。うちもこうならねばならない。

・試合としては、2Qのオフェンス不調から相手に走られたのが痛かった。

・あまりに悔しかったのかHCコメントはなし。

シーズン約1/3が過ぎましたね

21戦して11勝10敗。2016-17シーズンの17勝4敗、2017-18シーズンの13勝8敗、2018-19シーズンの15勝6敗に比べると、いかにも出遅れた印象の強い序盤となっています。(最初の10試合とかだともっとひどいシーズンがありましたが)

苦戦の原因は何かといえばこれは分かりやすく、今年やっているバスケは、特に攻撃面においては全く違うことをやっている、これに尽きます。

昨季までの3シーズン、チームの攻撃の中心には常に背の高いポストプレーヤーの存在がありました。ソロモンアラビ、ギャレットスタツ。大半のプレーは、リングの近くにポジションを取るセンタープレイヤーにパスを入れることから始まっていたわけです。

思えばこれは選手としては非常に楽です。相手がどのような守り方をしてこようと、初めにやることはある意味決まっていたわけですから。しかし、やってくることが分かっていれば、相手も対策は容易。また、やることが決まりすぎていることで攻撃が硬直化してしまうことも多く、さらに高さのある外国籍選手にありがちな機動力のなさを上位チームには突かれることも多く、一定の成績は残しつつ、B2優勝には届きそうにない、そういうシーズンが続くことになりました。

そこで今季HCに就任した川辺コーチが導入したのが、P&Rを攻撃の主軸に据える、という方針です。それに伴い加入した外国籍選手も、ポストプレーは上手くありませんが高さと機動力を兼ね備えたベン・ローソン。彼を加入させることで、守備面では昨季からの積み重ねをベースにより強固にすることを目指し、攻撃面では選手全員が動き、ボールに関わることを選択したのです。

しかし、ここまで方針が変わってくると、当然のことながら選手が慣れるのには時間がかかり、またその習熟度にも差が出てきます。そういった少しずつのズレや足りなさが、いい戦いをしつつ接戦を落としている序盤戦に繋がっていると言えるのではないでしょうか。

個人的な見方としては、今季こういう方向性に舵を切ったのは正しいと思っています。機動力を活かすバスケ全盛の現代、機動力がなく守備が出来ないチームに躍進のチャンスはありません。それは、むしろB1の現在の成績が証明しているのではないでしょうか。そういう意味で「B1基準」をスローガンに掲げるFE名古屋がこういう方針でプレーをしているのは全く合理的である、と思います。

幸いなことに、今季からB2のプレーオフスポットは8つに拡大。今までの3シーズンだと、序盤がこの数字では「間に合わなくなっても知らんぞー!!!」と叫びたくなる状況ですが、今季については地区優勝やワイルドカード勝率1位がマストではありません。全体8位でフィニッシュしても、ポストシーズンを6連勝したらB2優勝なのです。

今季については、ある意味ではそのように開き直りつつ、チームとしてしっかりとした戦い方を身に着けていってほしい、その積み上げがポストシーズン以降に花開いてほしい。実際に杉本はその能力を開花させつつあります。あと何人かこれに続く選手が出てこれば、歓喜の春を迎えられることでしょう。


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