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闘鷲降臨~21-22シーズン選手別レビューVol.11 相馬卓弥 #FE名古屋

積極性は大事。

#18 相馬卓弥 ~万能シューターがB1に戻ってくる

 昨季オフの企画でB2アワードなるものを題材にしたnoteを書いたのだけど、その時にB2 1stチームに選出した相馬卓弥。まさか今季ともに闘えるとは思ってもみなかった。

 B2のアシスト王と得点王と3P王が、という鳴り物入りの補強でシーズンに入ったFE名古屋。その中でも開幕節から存在感を出したのが相馬だった。いきなり3P4本成功の18得点。名刺代わりにすさまじい活躍。次の試合0点というのもいかにもシューターらしい。…などと言っていたら次節の試合で怪我をしてしまい、1月あまり欠場、その間に台頭した林瑛司が思ったよりもやれていたという状況も加わり、ローテの一員としてプレーしつつもイマイチ乗り切れない試合が続いた。

 リズムに乗り切れなかったのを表すのはFG%で、3Pだけでなく軒並み低下しているのがネックとなってはいたものの、ここぞというところでスッと決める3Pは変わらず脅威。また一方で得点以外では素晴らしいオールラウンドぶりを発揮。ただのスポットアップシューターではなくピック&ロールやカウンタードライブで上手くペイントタッチし、ショートジャンパーにレイアップ、そしてそれを囮にしてアシスト。時間当たりの数字では昨季よりもターンオーバーが大きく減ってアシスト:ターンオーバー比率が大幅に向上しており、ミスをせずに着実にシュートまでもっていく、という今季のコンセプトにしっかりアジャストしたプレーを見せてくれた。守備も非常に積極的に脚を動かしていたが、時折動きすぎてファウルが嵩んでいたのが珠に瑕だったかもしれない。

 来季再契約されれば、自身3年ぶりのB1復帰となる。過去の実績から言っても十分能力を発揮してくれるはずだ。調子がいい時のシューターの楽しさを体現してくれる貴重な選手であり、ともすれば真面目過ぎてシュートを打つ手を躊躇しがちな野﨑・林といった若手ウイング陣にも影響大と聞く。来季は年間通して健康で、シューターの怖さを相手に見せつけてほしい。

Photo by マメちゃん


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