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闘鷲降臨~練習試合vsアイシンAW(#FE名古屋 '19-'20Pre)

はじめに

ファンクラブ限定で公開された、県内のB3チームであるアイシンAWアレイオンズとの練習試合。運よく予定が合ったので、観戦してくることが出来ました。タイムラインのFE Familyによれば昨季からはかなり違う戦い方を試みているという話。どんな形か…と楽しみに会場へ向かいました。

まあ、行ってみたら本日は欠場者多数ということで、少し違った見た目の試合となりました。なんでも、この日7日の試合は今週3試合目。けが人や少しずつの不調を抱えている選手も多いとのことで、ジョシュ・ホーキンソンとベン・ローソンの両外国籍選手、および主力の杉本と新加入の鹿野はお休みとなりました。

とはいえ、その分いつも見られない選手がたっぷり見られ、またアイシンAWも現状外国籍選手がいない構成ということを考えると、そのおかげで競って緊張感のあるゲームが出来たのも事実。どんな内容になったのかを追っていきましょう。

1Q FE 20-20 AW

というわけでスタート5は#5山本エドワード、#7木村、#44伊藤、#88高村、#16坂本。序盤は相手の守備の勢いが強く、なかなか攻撃がリズムに乗れない状態が続きます。その一方、守備面ではある程度厳しい圧力をかけつつも相手のシュートが決まり続けたこともあり、リードを許します。しかし、応戦するFEの選手も交代しつつリズムをつかみ、イーブンで1Qを終えます。

2Q FE 35-33 AW

このクォーターはお互いに10点台の得点。AWの攻守に粘り強い抵抗に遭い、なかなかリズムをつかめないまま時間が過ぎました。前半印象に残ったのは#44伊藤大和の出場時間が非常に長く、ボールを持つシーンも多かったこと。杉本が欠場だったこともありますが、かなり期待をかけられていることが分かります。

3Q FE 47-51 AW

このクォーターは12-18とリードを許した形。高村のところを起点としたインサイドポストがいまいち機能しなかったこと、また守備面は相手にオフェンスリバウンド、とくにボックスアウトでルーズボールとなった後に拾われたことが苦戦の原因に。

4Q FE 71-63 AW

ここまで競った形を続けてきたAWですが、さすがに体力的にここでいっぱいいっぱいだった様子でスローダウン。外国籍がいない構成に対してシェリフのインサイドポストをぶつける形で効率よく得点し、守備面も粘り強いチェックの後のリバウンドまで拾う形がようやく成立。このQは24-12としっかりした戦いで逆転勝利。ただし、終盤相手からもらったFTをシェリフが5本、木村が2本全て落としたのは反省すべきところでしょう。

試合を通して

出場しなかった選手も多いゲームでしたが、外国籍2人を入れたとしても似たような戦い方をすることになるのでしょう。「昨年とは戦い方を変えるのだ」という意識はこの日の面子でも十分に伝わってくる試合になりました。

攻撃面では明確にピック&ロールからの展開が増えています。時々高村や坂本、シェリフのインサイドポストも使っていましたが、多くの場面でエド、木村、伊藤、果ては飛田までもをハンドラーにしたP&Rを仕掛けており、昨季よりもフロアを広く使ったプレーが増えそうです。

また、いい形で攻撃に入ってシューターへの圧力がないときは3Pシュートでも積極的に打っていく、という原則もチーム全体でかなり共有されているように映ります。実際に飛田エドあたりはそういう展開でシュートを決めていたわけですが、これがしっかり入ってくるようなら攻撃はかなり面白いことになりそうです。さて、昨季B2の3P王に輝いた#1宮崎はそのペースでも確率を保つことが出来るでしょうか。

守備については明確に変わったのは相手のコーナー3Pのケアの方法。昨季はカバーローテの結果コーナーがオープンになるという、現代バスケにあるまじき守り方だったわけですが、今季はコーナーを守る選手の動きは昨季よりもシューターケアを優先した形に変わっているようです。また機動力がある選手を揃えたことからもかなりスイッチングを多用して守っていて、見るからに選手は頭も身体も疲れそうだ、という感想を抱きました。川辺ヘッドコーチからは「ウォッチボール!」とボールのありかを常に意識して守るよう指示が飛んでいたのも印象的。さて、外国籍2人を交えた時にどのような守り方になるのでしょうか。

個人別感想

(数字はカブレラくんによる手集計)

#1宮崎恭行 (3pts)…今季は恐らくハンドラーも挑戦することになりそう。また、ハイペースのオフェンスの流れに乗ってなお昨季の確率を維持できるのか、チャレンジは続きます。でも、幸せなチャレンジですよね、キャプテン?

#5山本エドワード (13pts 1reb 1stl)…格が違うとはこのことですね。

#7木村啓太郎 (5pts 5reb 1stl 1blk)…機動力あり、足で守れる守備とP&Rのハンドラー出来るのは高ポイント。顔つきといい守備の時の姿勢といい昨季のキャプテン伊藤大を思い出します。ところでシャークって何。

#15ソウ・シェリフ (14pts 9reb)…さすがに最終Qに彼のインサイドポストを多用するのはチートでした。なおFT。もっとリングに向かうプレーが見たいところ。

#16坂本健 (9pts 5reb 1blk)…3試合目ということと、相手が重かったこともあるのでしょう、終盤はヘロヘロだったけど頑張りました。ちなみに、カウントアンドワンのFTを決めたのは坂本さんのみという事実。

#18飛田浩明 (6pts 3reb 1stl)…攻守にハッスルできていて膝の調子は良さそう。3Pでアンドワンもらったのも、そのFTを外したのも、前半終了時のブザービーター決め損ねてベンチに逃げ帰るところもいかにもトビちゃんでした。

#44伊藤大和 (16pts 6reb 2stl 1blk)…この日は非常に出番が多かった伊藤大和。昨季よりもかなり圧力が増した守備、相手をしっかり見極めたプレーがだいぶ増えてきた攻撃と、少なくともこの日は昨季よりも成長したところを見せていました。ライバルは多いポジションですが、出番をつかみ取れるでしょうか。

#88高村成寿 (5pts 1reb 1stl)…アシスタントコーチ兼任が発表されたベテラン。恐らく昨日までの連戦と、またこの日は出番が多かったことでかなり身体が重かった様子。まあ、この日のように長時間のプレーになることはさほど多くはないとは思いますが、今季の面子で一番ポストが上手いのは彼ということもありますので、しっかり整えて開幕を迎えてほしいところです。

川辺泰三HC…この面子でも今季やりたいことはこれなんだ、ということがはっきり分かるプレーを見せてくれたのはかなり好感の持てる試合でした。

さて、怪我人が少し出ている状況では来週のアーリーを全力、ということもないのでしょうが、どのような形で開幕を迎えることになるのでしょうか。あと2週間、楽しみに待ちたいものです。

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