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闘鷲降臨~空気を読まない強さ(21-22Game1)#FE名古屋

胃薬が必要な展開はREBORN出来なかったね(白目)

FE名古屋 81-76 越谷

 5月のプレーオフ1回戦の再戦。越谷は主力にほぼ入れ替えがなく、加えてFEから松山とシェリフが加入。あらゆる意味で、REBORNを掲げたFE名古屋の再出発にふさわしい相手と言える。

 1Qに先手を取ったのは越谷。立役者はFEから移籍した松山だった。3P3本含む4本すべてのFGを沈めて11Pts。どうしてもバッツに意識が行きがちなFE名古屋の意識の隙を縫って得点を重ねる。FE名古屋は守備自体は脚は良く動いていて8つのTOVを誘発したものの、オフェンスリバウンドを抑えきれずに崩れた守備体形でシュートを決められる形が目立った。16-19でFE名古屋が3点のビハインド。

 それでも大きな点差を付けられずに粘ったFE名古屋。2Qは1Qに上手く行かなかったボールムーブが少しずつ機能。その恩恵を受けたのが相馬。3P2本を含む10得点でチームの攻撃をリード。また、1Q途中から出場時間をもらった林がこのQ2本のFGを沈めて5得点し、守備でも奮闘。彼がつなぐ以上の働きを見せたこの10分が、あとのローテーションを大変楽にした。41-38の3点リードでハーフタイムへ。

 3QはFE名古屋が流れをつかむ。ランダルが切り開いた流れをジェレミー・ジョーンズが沈め、このQ10得点。越谷はこのQ攻撃が停滞。オフェンスリバウンドでなんとか粘るも流れの悪さは取り戻せず、69-56で終盤戦へ。

 しかしここでリードを溶かすのもまた名古屋である。これまで入っていたシュートがイマイチ入らなかったことで攻撃が停滞。こうなると守備にも悪影響を及ぼし、走られて得点を奪われるなどあっという間に点差は一桁前半へ。残3分切ったところで1点差まで詰め寄られる形となったが、ここで笹山が落ち着いてジャンプショットを沈めると、その後は必死のディフェンスで相手を抑えて逃げ切り勝ち。昨季のリベンジ第1RD.はFE名古屋の先勝、となった。

https://stats.basketballnavi.com/box_score.pl?game_id=202132004

雑感

○アンドリュー・"スクーティ"・ランダルの空気の読まなさ
 セルフィッシュなのでは、などという下馬評もあったランダルだけど、今日については「流れに飲み込まれない気質」が良い形でチームを後押しした。もちろん悪い時もあるだろうけど、その時は石川や野﨑に頑張ってもらえば済むことである。

○ジェレミー・ジョーンズの守備
 ほぼ単騎でブラッキンズを守り切ってみせた。パワーはさほどでもないが、脚で守れた上でボールへの腕の使い方が上手く、攻撃側を大いに困らせていた。攻撃はともかく、彼が4番をある程度守れるとなるといろいろ話が変わってくる。

○林瑛司の10分
 1Q終盤から出場時間をもらった林が非常にいい働きを見せた。時間ギリギリの3Pもだが、その後ワンドリブル入れてのプルアップを決めていたあたり非常に落ち着いていたし、落合相手にも簡単に押し負けるところがなかったのは良かった。彼がこういう形で前半につないでくれれば、主力が元気いっぱいで終盤を迎えられる。先が楽しみな活躍であった。

○理想的なタイムシェア
 そんな林の奮闘もあってか、今日のFE名古屋の選手は一番長くプレーしたランダルでも30分に満たないプレイングタイムとなった。終盤をガベッジタイム(お互いが主力を出さない時間)にできるような大差の試合ならともかく、ある程度競った試合でここまでのタイムシェアができたのは記憶にない。

○34本の3Pシュート試投数
 昨季のFE名古屋の1試合当たりの3Pシュート試投数は18.5本。これはB2で最も少ない数字だった。確率は上位だったものの打った本数が少ない以上決めた本数も下から3番目と少なく、3Pの得点効率を活かす現代バスケとはややかけ離れたコンセプトになっていた。
 そんなチームが開幕戦でいきなり34本の3Pシュートを試投。確率35.3%は昨季の率とほぼ同様なので、その分得点は増えていることになる。まさにREBORN。

○対バッツ包囲網
 オフェンスリバウンドを9拾われたわけだけど、それでも4つのTOVを引き出しFGもようやく5割超える程度に抑えたのだから包囲網は一定の成果を収めたと言って良いだろう。

×エヴァンスルークのフリースロー
 FTがあまり上手くない選手であることは数字からもわかっていたが、さすがに1/8は厳しい。今日のは試合前に呪いをかけた某アンバサダーのせいだと思うので、今日のことは忘れて明日以降頑張って半分くらいは入れてほしい。シューティングコーチ川辺の出番かもしれない。

本日の採点

20211002名古屋越谷Game1

 今日は良かったけど、リベンジ達成には明日勝ってこそ。やってやりましょう。

(オマケ 両チームHCコメント、Play of the Day)


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