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闘鷲降臨~祝☆加害者の会加入(21-22Game4)#FE名古屋

なるほど、これが加害者のキモチ…

FE名古屋 81-71 福島

 攻守にイマイチな出来で星を落とした昨日のFE名古屋。相馬がどうやらケガで欠場の模様で、昨日の結果も考慮しつつスタートは石川笹山JJルーククウェリと、3ビッグを並べて打開を目指す。

 1Qはそれでも福島の時間。FEの攻撃が昨日よりはだいぶマシな精度だったこともあり一時はリードしたものの、昨日同様ディフェンス、特に外のシュートへのディフェンスとリバウンドの確保が甘く、16-20とリードを許す。

 状況が改善されたのが2Q。3ビッグの構成をランダルルークJJにし、相手ピックに対してオールスイッチ&スクラムスイッチという機動力を生かして平面のズレを許さない形の守り方が奏功。昨日から猛威を奮っていた相手の3Pを0/5に抑えるなど、このQ僅か10失点。攻撃は最後停滞したのがきになったが、35-30と試合をひっくり返して後半へ。

 3Qも守備は良い形を続け、攻撃ではとうとうこの男が目覚める。石川海斗が3P2本を含む11Ptsで攻撃をけん引。一時は13点まで点差を広げる。その後は一進一退、9点で最終Qへ。

 4Q序盤、福島は2-3ゾーンを敷いて対抗。これがハマり、得点が停滞するFE名古屋。昨日同様、攻撃が停滞して焦ったところで守備も崩れ、9点あった貯金は5分の間に3点の借金に化ける。オフィシャルタイムアウト直前のランダルの3Pがなければどうなっていただろうか。それでもここでタイムアウト明け、石川海斗がビッグマンとの平面のミスマッチを嘲笑うようにその上から理不尽3Pをヒット。さらに福島の攻撃が失敗する中、笹山が2本連続で3Pを叩きこんで点差はあっという間に9点に。ここで福島は集中力を切らしたか、ファウルゲームというにはお粗末なファウルを、FTが得意な石川やランダル相手に繰り返してくれたおかげで最後まで余裕をもって得点を積み重ねることができた。ヒヤリとしつつも昨日のリベンジ成功である。

雑感

○機動力パターンの3ビッグ構成の価値
 対ウォッシュバーンを考えて、クウェリをぶつけることをメインにセットを組んでいた節があるが、昨日~本日の1Qまではむしろクウェリの機動力のなさを上手く使って外のズレを許し、3Pを決められるシーンが目立っていた。
 その打開のために敷いたのが日本人のガード2人+JJ+ランダル+ルークと、ルークを5番に置いたスモールラインナップ。ピックやダウンスクリーンなどで相手がズレを作ろうとする際にミスマッチ覚悟でスイッチを敢行。ボールマンがフリーになることを防ぎつつ、高さのミスマッチはボールのないところでのスクラムスイッチ(ボールがないところでミスマッチを解消するために能動的にスイッチすること)でカバーすることを目的とするこの守り方はボールマンの積極性を旨とする福島のガード陣に対しては効果てきめんで、福島の3Pを5/20と昨日をはるかに下回る数字に抑えてみせた。

○5番センター・エヴァンスルーク
 上記の構成となると必然的にエヴァンスルークがスモールラインナップのビッグマン=センターとしてプレーすることになるが、この日の彼は機動力型のビッグマンとして攻守に勤勉に動き回り、数字に残るところでは得点リバウンドのダブルダブル、それ以上にウォッシュバーンに対するしつこいディフェンスに、機動力を生かして相手ガードからセンターまでディフェンスできる万能性でチームの勝利に貢献した。クウェリとは全く違った特性の持ち主である彼を今日のように上手く活かせるのかが今後のチームの行く末を決めそうだ。

○インサイドでFTを与えないのは目論見通り
 昨日も上手く守っていたけど、今節はおそらくウォッシュバーンのインサイドアタックだったり水野のドライブだったりをいかにファウルを少なく、FTを与えずに守れるかはかなり注意深く組み立てていたと感じる。Game1は意識しすぎて3Pを守れなかった部分があったが、Game2は両立できたことは評価されていいと思う。

×フリースローを外すということ
 今季4試合が経過。FE名古屋はFT%が64.5%と、これは現状でB2で12位と、非常に低調である。というかまだ下に2チームもいるのかという印象だ(ちなみに下には愛媛と越谷)。
 Twitterにも書いたけれども、FTについてはせっかく2本もらったとしても、2×、つまり2本ミスしていたら、FTのオフェンスリバウンドが困難であることと併せて考えると、相手に攻撃権を渡している、つまりターンオーバーしているのと変わりがなくなってしまうのである。昨日の敗因には、ファウルをもらいつつ得点を重ねられなかったことも間違いなく含まれるはずだ。
 現状エヴァンスルークのFT%は6/27の22.2%。問題外に低い。そしてクウェリも6/11の54.5%と、正直なところ低い。今後闘っていくうえでもしぶとく勝ちを拾うためにはFT%の向上は必要不可欠。ファウルラインに立ったらなんとか1本、これを目標に、なんとか得点を積み重ねてほしい。

本日の採点

20211012名古屋福島Game2

(おまけ・川辺HCコメント)

 それにしても、アウェイで月火開催とか迷惑千万も甚だしい。福島がこの次アウェイならともかく、ホームと考えるとうちだけが損だ。リーグももうちょっと考えてほしい。間隔は短いしケガ人もいるけど、好調山形相手にどんなバスケをするか、楽しみにしたい。

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