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闘鷲降臨~20-21シーズン選手別レビューVol.11 横江豊 #FE名古屋

流石、B1を知るポイントガード、でした。

23 横江豊 ~ジキルとハイド

前シーズンまで正ポイントガードだった山本エドワードが信州へ移籍。その穴をうめるべく奈良から招へいしたのが、滋賀でB1も経験したベテランポイントガード、横江豊でした。川辺HCのインタビューでも「ゲームを最後にコントロールする存在が欲しい」とあった通りの選手を迎え入れた、ということになるでしょう。

果たして、彼はおおむね期待通りの能力を発揮。平均21.3分の出場時間で5.8点3.5アシスト。特筆すべきは、それだけのアシストを稼ぎつつ、ターンオーバーがわずか1.2。3:1近いアシスト:ターンオーバー比率は間違いなくA級PGの証。実際に、老獪なゲームコントロールで多くのゲームで勝利をもたらしました。

その一方で、意外だったのが序盤のシューティングスランプ、そして何より、瞬間湯沸かし器のようにいきなり火がついて冷静さを失うメンタルでした。前者はどうしても攻撃の選択肢に自らを入れることへのスムーズさを欠く原因となり、後者は時にファウルトラブルとして顕在化すると、特に松山が終盤戦に覚醒するまでは、チームのローテーションを苦しくする原因となってしまいました。この辺りが、積極的に契約が更新されなかった理由なのかもしれません。

負け試合になりましたが、2/28のアウェイ福岡戦、急遽杉本が欠場した試合の23点7アシストの試合の積極性、こういう活躍というか、積極性をほかの試合でも見たかった、というのが偽らざる心境。契約更新はされず、奈良に戻る形での移籍が発表されたのは少し残念ではあります。

それでも、今季山本エドワードの抜けた穴を十分以上の形で埋め、B2プレーオフにまで押し上げたのは、横江の力もあってこそ。来季奈良に戻ってからも、手ごわい敵として立ちはだかってくることでしょう。今季の貢献に感謝しつつ、来季相見える瞬間を楽しみにしたいものです。

Phote by mame_emam ✤ マメちゃん ✤

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