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闘鷲降臨~溶ける貯金(19-20GAME16-19)#FE名古屋

リードを溶かすことに定評のあるFE名古屋さんですが、貯金の溶かし方も堂に入ったものです(白目)

Game1 FE名古屋 78-96 群馬

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インサイドで力負け。ペイント内で50点取られてたらまあ勝てないですよね。

Game2 FE名古屋 80-81 群馬

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たかが1点、されど1点。

Game1 FE名古屋 66-74 茨城

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まあ、リソースの配分ミスじゃないですかね。

Game2 FE名古屋 81-70 茨城

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タイムシェアについては「背に腹は代えられない」ということですねわかります。

Extra Pass

エキストラ・パスと呼ばれるプレーがあります。これはExtra(余分な)Pass(パス)という単語の意味からも捉えられるとおりですが、「本来ならそこでキャッチ&シュートしても良いところを、もう1つパスを入れることでさらに期待値の高いシュート機会を作り出す」というプレーと定義できるのではないでしょうか。

NBAではサンアントニオ・スパーズが見せたバスケの中で良く使われ、3Pシュート全盛の今では多かれ少なかれ各チームはより良い3Pシュートの機会を求めて導入しているプレーと言えるでしょう。日本のB2では信州はこのプレーを大事にし、良いシュート機会を伺っているように見えます。

このプレーの肝はボールをもらう前後の状況をもとに、自分でシュートを打つことと、パスした相手がシュートを打つことのどちらが得点期待値が高いかをしっかり判断することです。パスを出すことで期待値を下げていては意味がないどころか制限時間を浪費するという意味でむしろ有害となるわけです。

翻ってここのところのFE名古屋の攻撃は、意図してか意図せずか、「エキストラ・パスを出してしまう」プレーが非常に多かったように感じました。これは原因は複合的になります。自分がシュートが入ると自信が持てる場所にポジショニングできない(守備を打ち破れない結果も含む)というポジショニングの問題。それと関連して、自信が持てないポジショニング、またはコート上の認知の問題がもとで、シュートを打つ準備ができていない、遅れている(結果パスを出さざるを得ない)という問題。同じく認知の問題として、パスを出した先の選手のスキル、コート上の盤面の構成からの期待値の算定ができていないという問題。これらが組み合わさって、外からは「シュートを打つことを怖がっている」ように見えるオフェンスが続いているように感じました。

少し前の川辺HC直撃取材時のコメントを見ても、外のシュートを打たないことを推奨しているわけではなさそうです。あくまで、より高い確率を求めて、主にインサイドの選手へのパスを選択する形が多いのでしょう。ただ、今のインサイド2人は相手が待ち構えているところを割って得点を取るような絶対的な存在ではありません。そうである以上、ボールを持つ選手はもっと自分が得点をとる危険のある選手にならなければいけない。連敗中のFE名古屋の選手の一部はそういった意識に問題があったように映りました。

もっとも、連敗をストップした茨城戦Game2は、飛田、山本エドワードらを中心に、いつもよりもボールを持った選手のシュートの意識が高く、選手ごとにシュートが入る入らないは出たものの、チームとして打つべきところでシュートを打っていることが、良い循環をもたらしていたように見えました。

今季からFE名古屋がトライしているバスケは、多くの選手がボールをもって危険だという存在にならなければ成立しません(もちろんその一方で守備も成立させなければいけませんが)。チームの志す動きの中で、相手が見せた隙、自分たちで作り出した隙をしっかり突いて得点するチームへ、試行錯誤は続きます。

堀オーナーは日本のキューバンとなるのか

アウェイ側コートエンドに座る堀さんのジェスチャーにひとしきり笑った節でありました。チームの成績自体は怪我人の影響もあり伸び悩んでいますが、メディアの株式を取得するなど野心的な動きを続けているあたり、目が離せない存在と言えます。今のところあまり心配はなさそうですが、末永くBリーグを、茨城というチームを愛していただければと思います。あと、理屈に合うことならリーグに喧嘩売ってくれてもええんやで。

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