闘鷲降臨~21-22シーズンレビューVol.Ex ファイティングイーグルス名古屋 #FE名古屋
夢は叶った。次の夢へ。その前に現実と闘う。
Extra FE名古屋 ~6年目の達成と、次のステージへ
始めから「本気モード」だった2021オフ。その選手の入れ替えぶりは、B2の得点王、アシスト王、3P王を、そしてB1の主力に加えB1昇格の立役者とすさまじいものだった。のみならず、前年は1人だったACに、千葉などで経験が豊富なオールダム氏をはじめとして、3人体制に。他の種々のスタッフも増員して臨んでいる。Bリーグ開始以降のブースターである筆者をして、「これは今年のFEのやる気は一味違う」と思わせ、「これはライセンスにも目処が立ったのでは」と思わせるような動きであった。
果たして、その「投資」は見事に結実。コロナの影響、特に今年は複数回罹患者が出てしまったこともあり、コンディション作りも難航。けして楽なシーズンではなかったが、「勝って反省、日々進化」を繰り返してレギュラーシーズンを42勝8敗、ぶっちぎりのトップで走破。また、経営陣もこれに応えチーム環境やアリーナ確保に向けて奔走。4月のライセンス判定では「施設基準充足の確からしさは現時点で確認済みも、新設アリーナ計画の確実な履行、進捗(しんちょく)を今後確認する」という但し書き付きながらB1ライセンスを取得。あとはチームが結果を残すのみというところまでこぎつけた。
とはいえ、JBL2~NBDL時代にはシーズン1位でも大事なところで負けるという歴史を持つチームである。どれだけレギュラーシーズンで勝ってもポストシーズンは別物、というのは多くの古参ブースターが感じているところではなかったか。しかし、「New History」を掲げてB2プレーオフに臨むと、さらに一段ギアをあげて越谷、熊本、仙台を破って念願のB1昇格、B2優勝を果たすこととなった。Bリーグ設立と同時にB2に在籍して6年目の目標達成であった。
ここまでの5シーズンは、もと企業チームが、少しずつプロチームとして立ち上がり成長していくところを見るのが嬉しかった半面、いつまでもアマチュアリズムが抜けきらないところがあり、もどかしさを覚えることも多かった。僕もクラブの運営、チームの運用ともに、「早くプロになってほしい」と書いてきたことを記憶している。そういう意味で、今季のクラブとしての急成長はとても素晴らしいものであったと思う。また、ジェレミー・ジョーンズや林瑛司といった若手のチームへのフィット、成長を見て渡邊竜二GMの選手を見る目の確かさを改めて感じたのも収穫だった。そして何より、HC3年目となった川辺HCが、HC初年度とは比較にならないサポートを得て、のびのびと采配を振るっているのが印象的な一年だったと思う。
来季はB1。プロチームとしては7年目、人間ならまだ小学1年生の年だが、くしくもFE名古屋もB1いちねんせいとしてシーズンを迎える。プロチームとしてまだまだ成長必須。試合現場での様々な運営とか、集客とか、解決すべき問題は山積みだ。それでもどんな成長ぶりを見せてくれるのか、期待してオフを過ごしたい。11月の「発表」も楽しみだね!
サポートいただくと、現地レポートの割合が増えます。何卒。