私が“キミの心の応援団長”を応援し続ける理由

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◆はじめに

『富士葵』は、所謂VTuver (Virtual Youtuber)だ。

私は、『富士葵』を応援し続けている。

その確固とした理由があるのだが、『富士葵』についてよく知らないといった人の為に、まずは彼女について説明(引用)したいと思う。

●富士葵とは

『キミの心の応援団長』をコンセプトにマルチタレントとして活動しており、YouTubeチャンネルの動画配信を中心に幅広く活動しています。
メインのYouTubeチャンネル「Aoi ch.」ではカバーソングなどを中心に動画を配信しており、「あおい’sきっず」では子供向けの歌動画を配信しています。
11月7日にメジャーCDデビュー。10月22日よりiTunes StoreやAmazon Digital Music等にてメジャーデビュー楽曲『はじまりの音』のデジタル先行配信を開始。Amazon Musicにて4冠(※1)を獲得し、iTunesにて総合トップ10(※2)に入りました。さらに、オリコンデイリーシングルランキングにて初登場10位を獲得致しました。
※1 デジタルミュージック部門の「売れ筋ランキング アルバム部門」、「新着ランキング MP3アルバム部門」、「人気度ランキング MP3アルバム部門」、「人気度ランキング MP3楽曲部門」の4部門にて1位。
※2 iTunes総合7位、J-POPジャンル内で6位。
富士葵公式オフィシャルサイト内 富士葵って? より引用

彼女は所謂Virtual Youtuberだが、上記の通りその枠に留まらずマルチに活動している。


◆本稿を書くに至った理由

12月が始まってすぐ、私のフォロワーのせいぶつさんがAdvent Calendarなるものを企画作成された。

なんでも、葵ちゃんに対して思ったことや思い出その他諸々をテーマに文章を書く企画だとのこと。

やろうかなやろうかなと思いつつも、勝手の分からないものに手を出すのが億劫な頭の固い人間なのでなかなか手を付けられていなかったのだが、1日ごとに他の参加者の方が記事を上げていき、その熱い想いを感じ取る内にいつしか登録ボタンを押していた。

“葵ちゃんに応援返しをしたい”

私の歌劇団としてのスタンスがそれなのだが、この企画でもやはり“応援返し”は出来ると、他の方の記事はそう私に教えてくれた。


◆私が応援をし続ける理由 その①

先ほど“応援返しをしたい”と述べたが、それが理由の一つ。

私は富士葵に応援をしてもらい救われたから、応援を返し続けている。

彼女のオリジナル楽曲の『エールアンドエール』に“ユーエンミーな双方のエール”とあるがまさにそれである。

彼女に関するリアルイベントは多く、そのイベント中や打ち上げの中でのファン同士の交流が多いのも彼女の魅力の一つだ。

私は基本コミュ障なので積極的に話しかけに行くことは少ないのだが、それでもイベントに参加していくにつれファンの方々と話し合うことが何回かあった。

驚くことにそのほとんどの割合で、“富士葵に応援されて元気付けられた”、“就職、学業に邁進する勇気をくれた”、“精神的に助けられた”と話す方々が多かったのだ。

そう、富士葵は皆の前に現れてからずっと、私たちを応援し続けてきた。

次項からは彼女の数多ある“応援”について紹介していきたい。


◆富士葵の“応援”

・ファイト!/中島みゆき

応援したいという意思を持ちYoutubeで活動を始めた富士葵。

方法を模索する内に自分の得意な歌で応援をしてみようと思い投稿したのがこのカバー。ご存じの方も多いと思うがこの曲の歌詞はフルで見るとなかなかのもので、2番の歌詞だけを歌い応援歌にしている。ここから彼女の応援は始まる。


・希望という名の光/山下達郎

初期のカバーの中でも個人的に一押しの曲。いつも応援してくれているのに応援返しもするとはどういうことか。


・Tomorrow/アニー<ミュージカル>

彼女の本領はミュージカル曲で発揮されると言っても過言ではない、と多くのファンが話題にしているのをよく見る。このカバーはその本領のミュージカルと応援を一緒に受け取れてお得。

上記3曲は、活動一周年生放送の時にキクノジョー(Aoi ch.の運営の一人。富士葵のマネージャー兼友達的存在)が富士葵の当時の楽曲の中で印象に残ってるものを挙げた際の3曲。全て応援ソングなのが感慨深い。

富士葵はYoutubeでの動画投稿を通して、活動当初から歌で多くの人に応援を続けてきた。


・「食フェス×エンターテインメントバトル FIGHT!」

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掲載画像は富士葵ちゃんが「Fifht!公式応援団長」に就任!より引用

ファンが富士葵の思い出に浸る時に頻出するのがこのFight!。10日間に渡りお台場で開催された大型イベントだ。彼女はイベントの公式応援団長に任命されオリジナルテーマソングを手にし、初ライブでいくつかのカバー曲と共に披露した。筆者も数日参加したのだが、このイベントの想い出は一生のものにすると決めている。

このイベントにおいて、特に特筆すべきは「葵があなたの夢を応援します!」というトークイベント。タイトル通り富士葵がファンと1対1で夢についてのトークをしてそれを応援してもらうというもの。

歌劇団の中には、このトークイベントで勇気や元気をもらったと話す方が非常に多い。彼女の応援のおかげで実際に夢を叶えた、という人もTwitterで見たことがある。

彼女とのトークイベントはFight!だけではない。 VTuberおしゃべりフェス on バレンタイン、各種インストアイベント、ツアー、生誕祭などなど…。筆者はほとんどのイベントに参加してきたが、どのイベントでも彼女に応援を求める歌劇団がいて、そのどれもに彼女は応えてきたのをこの目で見ている。中には感極まって嗚咽を漏らす方もいた。それだけ真摯にファンに向き合ってきたのである。

富士葵はファンと面向かって、その言葉で応援を続けてきた。


・清水エスパルス公式新人サポーターに就任

応援団長としての日々の活動が目に留まったのか、なんとJ1のサッカークラブ、清水エスパルスから公式新人サポーターに任命された!当然Vtuberとしては初の偉業。着実に応援団長としてステップアップしていく彼女には尊敬の念を禁じ得ない。

エスパルスの試合があると実際に現地に赴いて直接エールをぶつけたり、twitterで毎試合のように実況、応援をしている。

ファンの中には仲の良い人同士で集まって現地で観戦した人もいた。彼女のエールは間違いなくエスパルスの力になったはずだ。

富士葵は勝利を目指しグラウンドを駆け回る選手の為に、応援を続けてきた

完全に余談だがこの影響で筆者も2回ほど実際に現地に行き、初のサッカー観戦を楽しんだ。初観戦は本拠地アイスタで、名古屋グランパスを相手に3対2で大勝利!エスパルスも勝ったしアイスタにも来れたしスタグル(スタジアムグルメ、スタジアムで買える食事のこと)も楽しめたし最高の初観戦になった!なんというかゴールが決まった時や決まりそうになった時、素晴らしいプレーがあった時のサポーターの方々との一体感がとても良かった!

ちなみに2回目の観戦の湘南ベルマーレ戦はなんと6対0の一方的な展開で大勝利。湘南サポで読んでくださっている方には申し訳ないが、ゴールの度に周りのエスパルスサポの方々と盛り上がった。


・自然災害に対する募金の呼びかけ、及びチャリティーライブへの参加

富士葵には、日本、そして世界中の人々を元気に出来るようにという当初からの願いがある。

時は2018年7月、平成30年7月豪雨(通称:西日本豪雨)が西日本を中心に広い地域で記録され、甚大な災害となった。

そんな中、彼女はこの動画を投稿する。

日夜災害のニュースを見る中で、彼女は「自分に出来ることはないか」と悩んでおり、運営の大人たちに相談した結果がこの動画だ。

富士葵運営チームからも実際に10万円を義援金として募金し、更に支援募金を募っているMakuakeやその他サイトへの募金の呼びかけも行った。


その数か月後の2018年9月、北海道胆振東部地震が発生しこれもまた甚大な被害をもたらした。

西日本豪雨、そして北海道胆振東部地震に対して、株式会社Wright Flyer Live Entertainment(WFLE)が同9月19日、多数のVtuberを集めチャリティーライブを開催した。

富士葵ももちろん参加し、山下達郎の「希望という名の光」のカバーを披露した。彼女は前説で、「葵に出来ることは今は歌を歌うことだけかも知れません。ですが、みんなの出来ることが集まればきっと、スイミーのように大きなことが出来るようになるかも知れません。」と話した。

富士葵は被災者やその関係者に対して、募金をし、更に呼び掛ける、歌を歌うといった自分に出来る最大限のことをして応援、元気づけようとした。


ここまで多く彼女の“応援”を挙げておきながら、まだ書けることはある。それだけ彼女は数多のヒト、モノ、͡コトを応援し続けてきた。

活動開始から今までずっと、ずっと応援し続ける姿を見せてきたのである。

そんな彼女を見て、実際に自分が元気付けられて、だから応援を返そうというのはおかしいことではないはずだ。


◆私が応援をし続ける理由 その②

端的に言うと、夢を叶えようと努力し、そして実際に夢を叶えていく姿に惹かれた からだ。

彼女には各種インタビュー等で答えたいくつかの夢がある。その夢はこの数年の活動期間の中で実際に叶えたものもあるし、未だに叶えられていない大きなものもある。

次項ではその叶えた“ユメ”について書いていこうと思う。


◆富士葵の叶えた“ユメ”

●メジャーデビュー

2018年11月7日にユニバーサルミュージックジャパンよりメジャーデビューし、デビュー楽曲として配信された『はじまりの音』はAmazon Musicにて4冠を獲得し、iTunesにて総合トップ10に入った。さらに、オリコンデイリーシングルランキングにて初登場10位を獲得した。 
富士葵 - Wikipediaより引用

去年、彼女はインタビューでも複数回語っていたメジャーデビューのユメを叶えた。しかも大手レコード会社のユニバーサル様からである。しかもユニバーサルの方からお話が来たとのこと。歌系Vtuberの草分けとして現れひたすらに歌に対して真摯に向き合い魂を込めて歌ってきた結果だと思う。

このメジャーデビューに際して、渋谷スクランブル交差点の4面連動ビジョンでPR映像が流れたり、渋谷TSUTAYAに専用のグッズコーナーが出来たり複数のテレビ出演があったりで大忙しな日々を送っていたに違いない。富士葵はプロのアーティストになったのだ。


・TVCMソングを担当し、甲子園球場で流される

漫画『花鈴のマウンド』のTVCMソングとして起用される。“女の子だって甲子園!”のキャッチコピーの本作のテーマソングらしく、夢に向かう人を応援する応援団長、そして夏にぴったりな曲。タイトルでも書いた通り、実際に今年の全国高校野球夏の甲子園にて流されたとのこと!あの歴史ある球場で彼女の歌が鳴り響く光景、とても見たかった。


・憧れの存在、布施明とのコラボ

6月も終わりに差し掛かったある日、この動画の通知を受け取った時は本当に衝撃を受けた。活動当初のインタビューから小さいころからの憧れだった、親子三世代での大ファンで、歌を歌うときはこの人のようになりなさいと英才教育を受けていたと語っていたのは勿論知っていたのだが…まさか本当にコラボに漕ぎ着けるとは思っていなかった(失礼ではあるが)。何でも彼女から直接布施明さんにビデオメッセージを送りコラボを打診したとのこと。それでOKサインを出してくれる布施明さんに懐の深さに感服したし、本人に直接申し入れる彼女の気概にも重ねて脱帽だ。ぜひ聴いてほしい。二人の歌唱力に圧倒されること間違いなし。


・カバーアルバム、セカンドシングルの発売

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上記画像:ユニバーサルミュージック 富士葵 ディスコグラフィー より引用

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上記画像:富士葵公式オフィシャルサイト内 ディスコグラフィ より引用

今年の彼女の楽曲リリースについては本当に怒涛の勢いだったように感じられる。

まずは『声 ~Cover ch.~』。ファンリクエストの配信限定カバーアルバムだ(なお、ファンからの熱い要望もあって富士葵オリジナルフルアルバム『有機的パレットシンドローム』のUNIVERSAL MUSIC STORE限定のDISC2で念願のCD収録を果たしている)。彼女が歌い続けてきたカバー曲、そして未だ歌ったことのないリクエスト曲の中から人気のある曲を投票サイトで募り、検討に検討を重ねた結果選ばれた12曲が収録されている。各種配信サイトで配信されているので是非聴いてほしい。

そしてセカンドシングル『エールアンドエール』。大人気ボカロPのナユタン星人がサウンドプロデュースのライブでもかなり盛り上がる応援ソングだ。ただ真っすぐな応援ではなく語りたいことは多々あるのだが長くなってしまうので割愛する。


以上、彼女の叶えた“ユメ”を多くある中から数点紹介した。

私は、彼女のしっかりと地に着いた活動を続け、そして大きな夢を手にする姿にとても惹かれた。彼女は努力する経過をあまり見せない。だからと言って努力をしてないはずがない。彼女の好きな歌だって、活動当初のものと比べると素人耳からしても格段に上手くなっているのが分かる。特にロック。七色の声を出したい、とは彼女の言だが私はそれ以上の色を現状出していると思っている。

見えないところで沢山努力をして、それを結果に繋げる。私の目から彼女は光り輝いて見えた。

光り輝く姿と言えば、初のライブを披露したイベント、Fight!はとても印象に残っている。食フェス×エンターテイメントと称したこのイベントのライブステージには、多くのアーティストが登壇し、中には10‐FEETやガガガSP、SEAMO等音楽にさほど詳しくない自分でも名前を知っている有名な方々も多かった。

当時はVtuberのイベント参戦は珍しく、ご多分に漏れずVtuberは富士葵ただ一人だった。完全にアウェーな環境だ。

しかし彼女はそんな過酷な状況にも全くひるまず自分の在り方を私たちに見せつけた。持ち歌をしっかり歌い切り、観客を楽しませた。

私なんかの内面についての詳細は省くが、その時私はそんな彼女の凛々しい姿に救われたのだ。自分でも気づかない内に涙を流していた。

私が富士葵を応援する理由その①で応援をしてもらい救われたから、と述べたが、この話がそれだ。彼女は歌っている最中に私を応援する気なんて更々なかったと思うが、私は勝手に応援されていて…そして勝手に救われていた。



◆私が応援をし続ける理由 その③

これが最後になるのだが、彼女の人柄、team魔界の存在 だ。

彼女はYoutubeチャンネル登録者数25万人を超える大きな存在なのだが、度々本人の口から「ファンと一番近い存在になりたい」と発している。

そして彼女をサポートし共に歩んできたteam魔界(富士葵を運営する人々の総称)。

次項ではその二つについて軽く紹介していく。



◆富士葵とteam魔界の“寄り添い”


●バーチャルタレント富士葵と行く!JTBオフィシャルツアー

彼女に関するイベントで必ず話題に上がるツアー。ホテルをジャックして何から何まで富士葵仕様となった館内へのこだわりや、ミニライブやファン同士の邂逅などなど話のタネは尽きないのだが、長くなってしまうのでここでは割愛。ここではツアーの帰りに渡されたこのカードとそれを入れていた袋を見てほしい。

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(栄養満点のお野菜で隠してあるところは不覚にも本名で入れてもらってある。だがこれはこれで良い。)

暗い画像で申し訳ないのだが、彼女はこのカードに、ツアーに来た一人一人に違うコメントを書いている。そしてそれを入れるポチ袋。絵柄は動物好きで犬派の彼女らしいものだ。

ツアーの行程も終わりホテルから現実に戻るべくバスに乗った際にこれを受け取ったのだが、なんだか途轍もなく温かみを感じた。このツアーはどこまでも富士葵とteam魔界の愛に溢れていたなぁとかつてない充足感に包まれながらバスに揺られ帰った。

●『有機的パレットシンドローム』発売記念リリースイベントin渋谷VV

記憶に新しい富士葵オリジナルフルアルバムのリリースイベントでの話だ。CDを購入した人を対象に彼女とハイタッチ&1分程のトークが行われるというもの。会場には200人程の購入者が集まった。

一人ずつ彼女とトークとハイタッチをするというイベントの仕様上、当然のことだが自分の番までかなりの待ち時間が発生する。待つファンのことを慮ったのだろう、彼女は会場にいる全員にこの冊子を配った。

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(汚い画像で申し訳ない。鞄に入れている間にコラボグッズに押しつぶされ曲がってしまった。)

富士葵監修 葵のシブヤ ひまつぶしBookとある。内容は彼女に関するクイズ(難易度高め)と彼女のオススメのシブヤスポットだ。実際これはかなり役に立った。待ち時間は確か2~3時間以上になっていただろうし、イベント後にファン同士でオススメスポットに行くという交流の場も出来たのだから。ファンのことを心の底から想う彼女だから出来た優しさの形だと思う。

●リアルイベントでのteam魔界

まずはツアーでの話。私は参加していないのだが、ホテルのロビーで幾人かのファンとteam魔界でゲームをやっていたらしい。ミニライブ、ホテル内の装飾、イベント進行等、私の見ていた範囲でも富士葵に対する愛で溢れているteam魔界だが、更にファンに対してもこの距離感で楽しませてくれる。

次にソロライブ。ライブ中に関係者席のteam魔界に対して富士葵が手を振っていたのは印象的だが、ライブ会場のそこかしこにteam魔界の一人、Smarpr!se代表取締役社長の五十嵐氏が現れなんと対面したファンの一人一人に頭を下げ感謝の言葉を述べていたのだ。不幸にも私は会えず終いだったのだが、幾人かのファンの方がtwitterでその姿を見たと証言している。team魔界のこういった姿を見てきて、富士葵本人だけでなくteam魔界ひいてはSmarpr!seのファンになった人も少なくない。

●株式譲渡とその後すぐの配信

記憶に新しすぎるこの話題。株式会社Smarpr!seはその全株式をユナイテッド株式会社から株式会社ゲームエイトに譲渡するという情報がタイムラインに走った。適当に憶測でものを語るのは避けるべきで、そもそもそこまで詳しくないのでここでは多くは語らない。

最近の富士葵は動画投稿が少なくほぼ生放送の配信をしていた。彼女のポケモン配信は全く知識が無い私でも見ていて楽しい。だが、当初からの動画投稿を主とした活動とは少し逸れた活動の連続に不安を感じているファンもtwitterでぼちぼちと見受けられていた。そんな中急に落とされた株式譲渡の情報だ。ほぼ全ての富士葵を知る者に動揺が走ったのは間違いない。無論私もである。

しかし、富士葵はファンを動揺させる時間を多くは与えなかった。彼女は毎週水曜日に配信をしているのだが、その日は月曜で定期配信日じゃないにも関わらず、突如その日の夜に配信の予定があることをツイートしたのだ。

ファンの中には、昼間にあんな情報が落とされたのでこの配信の内容はやっぱり…といった方も散見していた。

多くのファンがネガティブな感情の渦に飲み込まれそうになる前にその日の配信は始まる。

富士葵は、極めていつも通りだった。

冒頭はウソッキー(ポケモンの一種)のモノマネをしながら始まり、途中一切株式譲渡に関する話題は出さず、配信が終わったコメント欄にいつも通り「またね!」と打ちその日の配信を終えた。

配信が終わった後、私は本当に、心の底から安心した。配信前に不安になっていた人たちも、どうやら同じように安心していたようだった。ファンは、彼女のいつも通りの配信を見ることで途轍もなく安心した。変わらないものがそこに在ったのだから。

一番不安だったのは言うまでもなく当事者である富士葵本人だったに違いない。だが、彼女は自分の都合や感情を優先せず何よりもファンのことを想い、株式譲渡発表のすぐ後に配信を入れそこでいつもと変わらぬ姿を見せることで彼らを安心させた。

そういったファンのことを第一に想ったアクションを起こすのは何も彼女の専売特許ではない。配信の翌日、間髪入れずにSmarpr!se代表取締役社長の五十嵐氏のブログが更新された。

タイトル通り、Smarpr!seは変わらない、つまり富士葵も大丈夫だと教えてくれた。

この二段構えの安心攻勢にファンからネガティブな感情はほとんど消えたと思われる。今までのSmarpr!se(≒team魔界)を見てきたファンなら尚更だ。Vtuber界隈が揺れ動いている今、このアクションの速さは代え難い安心感を生んだ。


以上、富士葵とteam魔界のファンに対する“寄り添い”の極一部を紹介した。

2者における最大の長所はやっぱり“安心感”だと思う。富士葵なら…この会社なら大丈夫だ、と思わせてくれる積み重ねた実績があるのだ。


さて、以上3つの大きな理由が私が富士葵を応援し続けている理由である。もちろんこれら以外にも色々と理由はあるのだが、かわいい…とかだし恥ずかしいので割愛。

これにて記事タイトルの内容は書き終わった。以降は応援し続けている理由とは別の、富士葵の心の奥底の部分に対する話を少ししようと思うので、興味が無い、知る必要性を感じないといった人はここで記事を閉じていただいてかまわない。






◆富士葵の“葛藤”

タイトル通り、彼女の葛藤や苦悩と言うとやはり思い当たるのがCF前後のことだろう。彼女は自分の見た目、そしてそれに投げかけられる心無い言葉に悩みCFをして可愛くなることを決意。そして彼女の歌、精神、もちろん可愛さ等に惹かれた人からの多くの支援金が集まり彼女は無事“羽化”した。

もっと羽ばたきたい、更に大きな夢を掴みたい。そんな願いを内に秘め、未熟な蛹は綺麗な蝶になった。

語るに足りる感動的なストーリーであったのだが、これは今はもう乗り越えた昔の彼女の苦悩であって“今”の彼女の苦悩ではない。

次項からは“今”の彼女の苦悩、葛藤について書いていく。


◆ソロライブで見せた富士葵の“不安”

富士葵本人、そしてファン念願のソロライブでの話だ。まずライブの大体の構成の話をしておくと、MC→富士葵の内面を自分が語っていく動画→曲をいくつか→の繰り返しになっている。

ずっと彼女を追ってきた私だが、このMCと曲の間に挟まれる動画、具体的には第2章の『迷走』の内容にはかなりの衝撃を受けた。

あの富士葵が、自分の内面をさらけ出して弱みを見せているのである。私の覚えている限りでは今までほぼ無かった光景だ。その衝撃を受けたシーンをかいつまんで書く。

キクノジョーからソロライブ開催の知らせを受けた彼女は、一瞬喜ぶもすぐには受けるかどうかの返答はせず、その場を離れ物思いに耽りながら街中を歩いていく。

そして、言いようのない不安に飲み込まれそうになっている…ファンはソロライブ開催を喜ぶ、それなのに不安に苛まれている自分が情けなくなってきて涙さえ零れてくる…と心中を吐露する。

不安になるのなんて当然だ。メタ的な話は取っ払って話すが、彼女も感情を持って生きている。富士葵として生きてきて、これからも富士葵として生きていこうとする存在。

ソロライブ開催の知らせに不安を感じすぐ回答を寄越さなかったことに多少の驚きはあったが私が最も衝撃を受けたのは、彼女が弱みを見せたことである。

起承転結、ストーリーの起伏、演出上の表現と言ってしまえばそこでお終いだが、そうであってもなくても、今までの富士葵を考えるとかなりファンに見せるに当たって悩み抜いたのではないかと推測する。

なぜならば、彼女はずっと“キミの心の応援団長”として在り続け、奥底に秘めた気持ちはファンには見せてこなかったからだ。

一応補足しておくが、ここで勘違いしてほしくないのは“キミの心の応援団長”として在りたい自分も奥底に秘めた気持ちも両方本物だということ。


◆草野華余子さんが引き出してくれた富士葵の“奥底”

彼女の内面…ソロライブ以外で今まで見せてこなった心の奥底の部分を私達が知れたのは富士葵本人の言葉からではなく、『MY ONLY GRADATION』楽曲プロデューサーの草野華余子さんの言葉からだった。

『MY ONLY GRADATION』 ソロライブ後の富士葵を語るに当たり決して避けては通れない曲だと思う。

リリースされている曲としては初めて(ミルクティー等は除く?)彼女自身がガッツリ作詞に関わった曲だという。作詞するに当たってプロデューサーの草野さんと密に連絡を取って何回も協議を重ね作り上げたとのこと。

このアーカイブはかなり彼女の内面、心の奥底について知れるので必見。

この制作秘話の中で語られた『MY ONLY GRADATION』の作詞についてある程度簡潔にまとめる。

・草野さんは最初に富士葵に作詞の宿題を出した。しかしその詞は今までの富士葵の在り方と同じで、本心を隠したままの詞だったとのこと。

・草野さんは富士葵と長期に渡り話し合った結果、彼女は、“キミの心の応援団長として在りたい自分”と“みんなには見せていない深い所にいる自分”との間で揺れている…その深い所にいる自分を見せたらファンは傷付いてしまうのではないかとずっと悩んでいたことを知った。

(この配信の16:50~、彼女は団長としてファンには悲しむ姿をあまり見せてこないようにしていたと話す。)

・いや、それは違うと。今まで見てきてくれた人なら彼女の弱い部分を見ても応援してくれる、弱い部分も持っているからこそ人の痛みや優しさに気付くことが出来るんだと。それも抱きしめて前に進もう。と草野さんは彼女に伝えた。

そして『MY ONLY GRADATION』の詞は出来上がったという。

先ほど述べたソロライブの動画のストーリーも、この曲の存在があったからなのではないかと思う。


私はこの制作秘話を聞き、富士葵が『MY ONLY GRADATION』を自らが作詞してオリジナル曲としてモノにした時に、また“羽化”したと感じた。

幼いころの憧れも あの日流した悔し涙も 全部僕の色。今までの全てを抱き締めて、遠い日のコバルトブルーは自分だけのグラデーションを手に入れた。




◆富士葵の“これから”

彼女の魅力は数えきれないほどある。歌、可愛さ、感性、面白さ…などなど。勿論team魔界の存在もだ。

だが、Vtuber界では比較的安泰と思われているであろう富士葵陣営も心配事が全くないなんてことは有り得ないだろう。先ほどの社長ブログでは大丈夫だとあったが、果たして本当に活動一つ一つが全て一切変わらない、といった状況が続くだろうか。

Smarpr!seは新しい会社だ。日々新しいことにチャレンジして邁進していくのが企業としてその有るべき姿だと想像出来る。親会社が変わった直後なら尚更である。勿論、日々チャレンジしていくのは企業本体だけではなく富士葵その人もだ。

応援をし続ける理由③の株式譲渡の段で述べた通り、不安を抱えていなければおかしい、と感じるくらいに現状の彼女は不安に包まれていると思う。もしかしたらそれが体調に現れた…のかもしれない。杞憂かな。


今年の12月初週の頃、彼女はオフィシャルサイトに全体公開記事として“お願い”を書いた。

どの放送もどの葵も見てほしい、見てくれることが次に繋がる

応援よろしくお願いします。と。

時期的には当然のように株式譲渡の話は本人にも伝わっているだろう。つまりこの“お願い”は、今まであまり見せてこなかった“キミの心の応援団長”の後ろに隠れていた存在から発せられた言葉だ。

であるならば、応援返しをスタンスとする私としては応えなければならない。


◆富士葵に今こそ必要なのは“応援”

これからも彼女には活動を続けてほしいと私は思う。続ける為にはやはり彼女に対しての“応援”が必要なのだ。

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私の思う“応援”とは基本何でもだ。彼女のマイナスになることじゃなければ何でも。

ちっぽけな私ごときに出来ることは限られている。私は絵を描けない。創作も出来ない。歌も上手くないしコミュ障で社畜なのでファンの集いにもあまり参加していない。彼女に応援を返したいというスタンスの私としては、これらの私には出来ない応援をして下さっている皆さんには大変感謝をしている。この場を借りて感謝を述べさせてもらう。ありがとうございます。

しかし、“応援”なんてものは他にいくらでもやりようがある。

・twitterで彼女についてつぶやくこと

・twitterで彼女にリプを返すこと、リツイートすること。いいねすること。

・twitterで彼女が投稿した好きな動画を貼ること。

・twitterで彼女に歌ってほしい曲をリクエストすること。

・twitterで彼女のことを好きだと叫ぶこと。

・知り合いや友達に彼女をオススメすること。

・彼女の動画を見ること、高評価を押しコメントを残すこと。

・彼女の生配信を見ること、コメントすること。

・彼女のCDを買うこと、これをtwitter上で報告すること。

・彼女のグッズを買うこと、これをtwitter上で報告すること。

・彼女のイベントに行くこと、これをtwitter上で報告すること。

(上記3点などは、♯富士葵を付けるとなお良いと思われる。)

お金や時間、距離の問題があるが、それらを除けばtwitter上やYoutube上でサッと言葉にするだけで済むこれらの応援は何も持たない私にも簡単だ。無論、多すぎて書ききれないが応援方法はまだまだある。要するに何でもいいから。そしてこれらは大変効果的な応援になるのを私は知っている。

富士葵は、twitter上で自分探し(エゴサ)を頻繁に行っているからだ。

これらの応援は、自分探しをする彼女に直接届く。間違いなく力になっていることを彼女自身の口から教えてくれた。前述したソロライブで流された動画の第2章『迷走』そして第3章『決意』にて、彼女はSNS上のファンからの応援、そしてその存在によってネガティブな感情に打ち克ち、また前を向いて進みだす。

簡単な“応援”で、彼女を元気付けられることを私は知った。

その“応援”の数が多くトレンドに乗ったりし多くの人の目に留まれば、彼女の仕事に繋がる可能性も出て、やっぱり大変効果的なのである。数は力だ。twitterでの呟きも動画の再生数もグッズの売り上げも多ければ多いほど良い。


この章のタイトルにある今とは、2019年12月18日、彼女が生配信を休むツイートをして数時間後の今だ。彼女は突如体調不良になり毎週の通常配信と限定配信の2つをお休みし、「申し訳ないです・・・。」と漏らした。

どんなに小さな効果であったとしても、私は彼女の不安を取り払う“応援”をしたい。彼女について書いたこのnoteを投稿することによってそれを実行する。

確固たる確信を持って私はこれらの“応援”を続けていく。“応援”の方法が分からない方がいたら、これらを参考にしてほしい。決して強制するわけではない。


◆最後に

私は富士葵のことが心の底から好きだ。ずっとその活躍を見続けていたいと思う。そしてその為に自分の出来る範囲での“応援”を止めない。

正直、ただ彼女が楽しそうに笑い、歌い、自由気ままに生きているだけでも幸せだ。

だが、彼女は趣味道楽だけで活動を続けているのではない。そこにはどうしようもなく先立つものが必要なのだ。

彼女は、『有機的パレットシンドローム』のタイトルに、“自分自身が今まで生きた証”を楽曲で示したかった為に『有機的』のワードを付けた。

彼女は、『KieR⌫N』(読み:キエナイ)のMVの概要欄に、「意志が存在を証明するのだとしたら、そこに明確な意志を持って、私はタイプミスをデリートした。」と残した。

彼女がこのまま富士葵として生き続ける為の“応援”。ずっと続けていくつもりだ。





◆あとがき

かなりの長文乱文、ここまで読んで下さりありがとうございます。

ブログもnoteも一切書いたことのない私だからここまで冗長になってしまったのでしょう。とても読みにくかったと思います。

伝えたいことも読んでくださる方には正しく伝わってくれるか分かりません。それでも、意図を酌んでくださった方に彼女の魅力や内面を知ってもらえれば幸いです。そして、少しでも応援をしていただければこれに勝る喜びはありません。

彼女のYoutubeチャンネル、twitterアカウントです。よろしくお願いします。


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