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真っ赤なポスト

2023.7.18
今日は手紙を1通ポストに投函してきた。
ちょうどお昼、いちばん暑い時間に歩いてポストまで行った。
失敗したかな〜って思ったけど、周りの景色がすごく鮮やかだったからまあいっかって許すことにした。
真っ赤なポストに水色の手紙を投函した。
夏って彩度が高い。
青々とした葉っぱや真っ白な雲にいちいち感動した。
私以外の全部がキラキラしてた。
暑くって、自分の輪郭も正確に認識できなくて、周りの景色に溶けながらちょっとの間だけ私もキラキラしてた、かも?

夏の色鮮やかな景色を見て思い出すのはやっぱり高校生の頃で。
まだ自力で学校に通えてた頃、今日と同じように、夏の鮮やかさにいちいち感動していた。
腕に傷があるから半袖は着なかった。
長袖のブラウスが汗で腕にまとわりついた。
自分で切った傷が沁みてじくじく痛かった。
鬱々とした私とは正反対で、やっぱり世界はキラキラしてた。

最悪な思い出、のはずなのに、夏ってだけで美化されてしまっていて悔しい。
思い出す景色はどれもキラキラしてて、そんなはずないのにって。

19歳の夏も美化されてしまうのかなあ。

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