多数側を少数派に変えるだけで物語の設定が面白くなる
連休前半が終わりました。この時期は自分のペースで動けないため、思うように本が読めません。
かろうじて読んだのが、ヤチナツさんの『もしも世界に「レンアイ」がなかったら』です。
今の私は恋愛テーマの作品って、そこまで気分が乗らないんですよね。ヒューマン系の方に興味があります。
だから正直、そこまで期待してなかったんですよ(ゴメンなさい)。
・・・と、思ったら、この作品は恋愛だけど、一般的な恋愛漫画じゃありませんでした。
タイトルにある通り『レンアイ』と片仮名表記にしているのがポイントです。恋をするという意味ではなく、生まれもった属性でしょうか。
マジョリティな世界で過ごしてきた自分が、この世界では一気にマイノリティ側になってしまうのです。
設定が反対になるだけで物語が動き出す
選挙の時とか議席の割合が、グラフで表示されることあるじゃないですか。
どっちが優勢になるか、たったそれだけでこんなに私たちは生きづらくなってしまうのかと驚きました。
そうなったら、どんな思いを抱えて過ごすことになるのか?
この作品を読んだことで、疑似体験したような気分になりました。
時間がある時に、じっくり読み返したいです。
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