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他者を幸せにすることが結果として自分を幸せに導く理由

人間は何を探して生きるかという点において、二つに大別される。
ひとつは、自分を幸せにすることを探す人々。
もうひとつは、他人を幸せにすることを探す人々。

「賢者の書」喜多川 泰 (著)

世の中の人は皆、当たり前のことかもしれませんが幸せになりたいと思っていますよね。私自身も何の気なしに「何かいいことないかなぁ〜」「何か楽しいことないかなぁ〜」とつぶやいてしまうことは結構あります。
「賢者の書」にも、まさにそのことを言われて私は「図星だぁ〜」と感じましたね。しかし、そんなもの(いいことや楽しいこと)は簡単には見つけられません。だから幸せになれないのです。だからこの世はつまらないものと、そして楽ではないと苦しむことになるのです。と言われると「確かのそうだった」と思い知らされました。知らず知らずのうちに間違った方向に歩いていたとは、こういうことだと感じましたね。

それならば「正しい人生の歩み方はどうすればいいの?」に対して「賢者の書」は
「他人の幸せや喜びを願って生きること」と言っています。
この世の中は「幸せになりたい!」という人がいっぱい存在していますから、確かにこれは叶いやすいですね。
???
「他人を幸せにしてどうすんねん!自分はどないなりまんねん!」
と言いたくなるかもしれませんね。
ちゃんと「賢者の書」は幸せになるロジックを解説しています。

「賢者の書」に出てくる例を紹介します。
あなたは「自分の幸せばかり考える人の世界」と「他人の幸せを願っている人の世界」のどちらに住みたいですか?もちろん住んだ世界のルールに従って、「自分の幸せばかり考える人の世界」に住めば自分の幸せばかりを考えなければなりません。逆に「他人の幸せを願っている人の世界」に住んだら他人の幸せを第一に考えなければなりません。
自分の幸せをだけ考えている方が楽、他人の幸せを第一に考えるのは面倒だなと思うかもしれませんが、ちょっと考えるとわかると思います。自分のことしか考えていない人ばかりの世界はギスギスしていて居心地が悪そうですよね。それに毎日が気が気ではないような気がします。一方で他人の幸せを第一に考える世界では、一見すると面倒かもしれませんが、周囲の人も自分のことを気にかけてくれますから、安心して楽しく毎日を過ごせますね。

どちらの世界に住みたいか?
と聞かれたら、皆さんは「他人の幸せを願っている人の世界」を選びますよね?
中には「他人の幸せを願っている人の世界」で、自分だけ自分のことだけを考えるのが一番いいと思う不届者がいるかもしれませんね。
残念ながら早々うまくはいきません。
自分のことを考える人が一人ならば、うまくいく可能性はあります。しかし、一人でも自分のことだけを考える人がその世界に入れるならば、そんな美味しい世界に自分だけのことしか考えない人が入国しないはずはありませんよね。残念なことに「他人の幸せを願っている人の世界」はあっという間に「他人の幸せを願っている人」と「自分の幸せばかり考える人」がミックスされた世界、そう私たちが今いる世界になってしまいます。そしてさらに残念なことにこの世界は自分の幸せを願う人が多いので「他人の幸せを願っている人」が与えてくれる幸せを自分のものにしようと「自分の幸せばかり考える人たち」で奪い合うのです。
時にお金で、時に振る舞いで「他人の幸せを願っている人」を引き寄せようとします。「自分の幸せばかり考える人たち」で奪い合っている最中でも「他人の幸せを願っている人」は特に何をするわけではありません。
黙っていても「自分の幸せばかり考える人たち」が競い合って、彼らが持っている富を渡すことで「他人の幸せを願っている人」の気を引こうとしたり、「他人の幸せを願っている人」が喜ぶような振る舞い(気を引く行動)をしてくるのです。
冷静に考えると「自分の幸せばかり考える人」というのはひどく損な役回りであると気付きます。
しかし、現実の世界では多くの人が自分の幸せを第一に考えてしまっています。私自身どちらかに分類するとすれば自分の幸せを第一に考えている方だったと思います。今は「賢者の書」が与えてくれた気付きのおかげで考えや行動を変えられるようになってはきていますが、それでもとても難しいと感じています。
それはエゴがあってはならないからです。これについては「賢者の書」は明言していないですが(読み込みが浅く抜けていたら作者さんごめんなさいですが)、コアの気持ちが「自分の幸せばかり考える人」のままだと、損得勘定で動いてしまい、うまく言えませんが中途半端に失敗すると思うのです。「賢者の書」でも明言はしていませんが、たぶん、心から他人の幸せを願って行動をすることを暗に示していると思います。
だから難しいのです。エゴを捨てさり、心から他者の幸せを願って行動をすることはとても難しいのです。比較的簡単に心からできることもあれば、どうしてもエゴが残ってしまうこともあるからです。
私はまだまだ修行が足りていません。

最後にもう一度、「第七の賢者の教え」を私の解釈でまとめると、

  • 自分の幸せばかり追い求める人は他者から求められることはなくなる。

  • それは自分の幸せが第一の関心事のため他人の幸せは興味がないからである。

  • 残念ながらそういう自分の幸せを第一に考える人の方がこの世界には多い。

  • 他者の幸せを願って行動をする人は、他者から求められるようになる。

  • そして多くの人たちから求められ、それと同時にチャンスや富もまた集まってくるのである。

  • それを狙って他者のために行動をすることは、やはり自分の幸せを第一に考える人間となってしまう。

  • そうなると他人は、そのことに気付き離れて行ってしまう。

  • 天邪鬼のように感じられるが、心から他者のために行動できる人にだけチャンスや富は訪れるのである。


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