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#22 裸の王様(役員)

レア度  ★★★
状況把握 ★
実行力  ★
技:報告を受ける、アドバイスをする、指示をする

解説
役員とは本来であれば管轄範囲の状況を正確に把握し適切に指示ができる人がなるものであるが腐った組織では必ずしもそうではない。多くの人が知るであろう「裸の王様」はなっているのである。
「いくら何でもそんなはずはない」
と思うかもしれないが、現代の組織、特に腐った組織では容易に「裸の王様」になってしまうのである。それは相当のキレ者であっても悲しいかななってしまうのである。ダメな王様ならなお一層なるだけで、誰も彼もがなってしまう悲しい世界なのである。

それはなぜか?
「裸の王様」のストーリと同じく腐った取り巻きの問題が大きい。
取り巻きたちは王様が喜ぶような、そして自分たちに都合のよい報告しかしないのである。ちょっとまともな王様はその報告を疑って自分の目で見ることがある。自分の目で見て正確に把握し判断するのである。そして「アドバイスをしたり」「指示をする」のである。それによって是正されることも稀にあるが、腐り具合が大きいと王様のアドバイスや指示を快く聞いたふりをして、それが成し得たような報告をしてくるのである。そして次は嘘がバレないように、ちゃんと前回バレてしまったことへの対策をして臨むのである。こうして悪のPDCAをしっかりと回しながら都合の悪いことがバレないように嘘の防波堤を高く高くしていくのである。
こうして王様は真実を知ることなくドンドン「裸の王様」化してしまうのである。そのうち王様自身も自分が裸だろうと何だろうとどうでもよくなり組織はより一層荒廃していくのである。

組織というものは放っておいても腐る側にはいくらでも進んでいくものである。
しかし、一度腐り出したら回復させるのにはとんでもない労力を要する。
川を逆流して泳ぐようなものである。
腐ってなければプールのように抵抗なく泳ぐことができよう。
しかし、腐り具合が浸透した組織というのは激流濁流の中を泳ぐようなものである。そうなると泳いで前に進めるような猛者は範馬勇次郎氏くらいなものである。正しい判断はそんな激流濁流には近づかないことである。

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