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#18 御用コンプライアンス室

レア度  ★★
演技力  ★★★★★
信頼度  ★
技:状況を聞く、調査中、クローズする

解説
コンプライアンス室とは社内のコンプライアンス案件、例えば法令違反や不正などを通報する窓口である。法令違反や不正の隠蔽をさせないように会社組織の外に設置される場合もあるが、社内に設置されることもある。本来はクリーンな会社とする組織であるが、形式だけであって会社にダメージを与えないように火消しを行う部門と思ってよい。
大そうな紹介パンフレットが全社メールで送られたり、紙媒体で配られたてコンプライアンス遵守をアピールしている。どんな些細な案件も気兼ねなく連絡してくださいなどと書いてあるのだが、限界に達して連絡したところで対応は悲惨なものだ。どう悲惨か?
匿名通報か名前を出しての通報かを選んで通報できるのだが、大抵は匿名からはじまる。当然だね。
そしてしばらくすると相手から連絡がくる。連絡?ばれてんじゃんと思われただろう。まだこの段階ではさすがに匿名状態である。匿名でのやり取りの流れは、特設のWEBなどで臨時IDとパスワードを使ってやり取りするとか、匿名メールを使うとかさまざまな方法で匿名でのやり取りをするようだ。
そして「状況を聞かれる」のである。
状況のインタビューの流れでほとんど匿名では難しいという流れになって名を明かさなければならなくなる。ここで名を明かさないと「終了です」。御用コンプラ室の仕事はおしまいおしまいです。ここで通報者は選択を迫られるのである。身を切るかどうか?そして身を切る選択をして名を明かし状況をさらに説明する。
ここからが長い、放置されているのではないかを状況を聞くと大抵は「調査中」と言われ数ヶ月放置される。ようやく回答がきても調査の結果問題なしとして「クローズ」してくるのである。内容からすると真っ黒なことでも理由をつけて白と言い張るのである。(詳細は「不正を隠蔽する?コンプライアンス室」参照
御用コンプラ室は他の「御用なんちゃら」と同じく会社の味方である。社員の味方ではない。そりゃそうだ。会社から給料をもらっているのだから会社に不利なことをするわけがない。当然だ。期待した側が悪いのである。
信頼して通報したのに、、、名前まで明かして身を切ったのに、、、
この仕打ちである。もう2度と通報などしないだろう。
世の中の多くの会社でも同じことだろう、、、

No!隠蔽

などと言ってはいるが、とんでもないことをたくさん隠蔽していることだろう。
社員たちは知っている。知っているが言えない。定年まで何とか自分も生きていかなければならないからだ。そして定年。そうなるともうどうでもいいから言わない。
隠蔽がバレると再発防止を徹底すると言っているが、それは

隠蔽が漏洩することの再発防止?

と思わざるを得ない。
もう隠蔽がバレないに社内で箝口令を徹底します!って?

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