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#30 評論家

レア度  ★★★
利    ★
害    ★★★★★
技:質問する、意見を言う

解説
白いブラック企業の会議には多くの評論家が参加してプレゼンターたちを悩ませる。評論家たちはプレゼンターに対して好き勝手な「質問をし」「意見を言う」のである。自分が逆の立場で言われたら困るようなことも平気で言い放つのである。「やった方がいい」「調べた方がいい」「もっと検討すべき」、、、
そりゃやらないよりもやった方がいいかもしれないが、労力や費用に見合うのかと言うことである。
そして労力や費用に見合うかどうかと言うことを指摘すると「やらないでいいことを示せ」と言い放つ。こうなったら諦めて言う通りにするか、水掛け論になるが「やるべき明確な理由は何ですか?」と無駄な言い合いをするだけである。
評論家は自分で手を動かすことはしない。
言うだけ言ってやらせるだけ。
そして言ったことをやってみて効果がなくても悪びれる様子もなく。
因果関係がわかったことに価値があると言い放つ。
評論家は百害あって一利なしである。

また評論家は自身が評論家であることを認識できていない。
他の評論家的な人間を嫌い、「評論家のような発言はダメだ」的なことを言ったりもする。
あんたがその評論家なんですけど〜!!!
と言いたいところだが言ったところで目をつけられて次の会議で吊し上げられるから指摘をするような奇特な人はいない。言ったが最後、奇特な人だが危篤な人にもなってしまうのである。

ところで、なぜ評論家が生まれるのか?
偉くなって部下を持ち、自分では手を動かさずなんでも部下に命令して良い結果になれば搾取し、ダメでもまた思いつきで当たるまで適当な命令を繰り返すことを許された結果、自分では何もできない言うだけおじさんを作り上げてしまったのだろう。そんな自分では何もできない言うだけおじさんが役職定年になると、自分では何もできないので暇つぶしに会議に出てきて思いつきで言いたい放題言って自分はやった感を得るのだろう。なまじ偉くなってから役職定年しているので文句を言えるものもいない。

管理職という名の自分で手を動かせない人間を増産してしまう組織構造に問題があるのだろう。命令すれば良し悪しによらず、当たりが出るまでやらされる。それが許されるだけに言ったもん勝ち、やらせたもん勝ちがまかり通る組織になっているのが問題なのだろう。

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