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主人公がテンプレ悪役すぎて主人公とは到底なんでもありません!!!すみません!!〜銀河英雄伝説 Die Neue These(1)感想
地震が起きた地域の皆様の安全をお祈りしています。
めちゃくちゃ揺れた地震が怖すぎて、銀英伝第1期を見返すことにした。どうしても東日本大震災を思い出してしまって胃が痛い。
精神の安寧にとってもいいし、キルヒアイスが死んだところまでみてから見返すと、新しい発見がある。
出撃する艦がブリュンヒルトだとばかり思っていたため(よく見ると形が違う)、この男の子、初見では「誰?」って思っていた。名もなき小さい子がこれから戦地に赴くブリュンヒルトを見送る図かなあと。
ラインハルトに息子ができると知ってからは、戦に赴く父を見送るラインハルトの息子だとばかり思っていた。
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まだラスボスじゃなかった頃幼少期のラインハルトだった。
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ラインハルトいくつくらいだろう。年齢は一桁台だと思うが……。髪の毛がぱやぱやしている。姉ちゃんの腕をしっかり握っているのが可愛い。
未来のラスボスの片鱗さえ垣間見せない……
何食ったらこのぱやぱやした可愛い甘えん坊の男の子がラスボスになるんだ。
ここに描かれたことごとが、あなたの知っているものに近く、ここにあらわれた人々が、あなたの知っている人に似ていたとしても、それは歴史の偶然であり、必然である。
しゅ……主人公……?
銀河に存在する三つの勢力を説明する作画のセンスがいい。さすが初回、気合が入っている。これは動画でないとかっこよさがわからないと思うので動画で見て欲しい。かっこいい
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それで、主人公の紹介に入っていくのだが。主人公はラインハルト・フォン・ローエングラム閣下である。冒頭で姉の腕にすがっていた小さい少年とは到底おもえない
初見では主人公なのかかなり疑問に思った、いや主人公だと思ってなかった
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主人公がこんな悪役の座るようなド派手な椅子に座ってていいのだろうか。もう一回ご覧いただこう。椅子が派手すぎる。
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しかも「ファイエル!!!」という謎の呪文を発している。
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どう考えても悪役。
ファイエルって何?!!?! と思ったら「発射(ファイアー)」という意味だとすぐにわかった。よっしゃファイエルファイエル
初回見た時、悪役が一話かけて皆さんを蹂躙してるんだけど大丈夫ですか!? って思ってしまった。
「しずめよ」
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敵が降伏勧告を無視した時の閣下。
もう少しこうなんというか……手心というか……
「実力なきものは滅びるしかないのだ。当然だろう?」
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閣下のおっしゃる「実力なきもの」からするとぐうの音も出ない。このお方が主人公なのだろうか。いささか不安になってきた。
「低能はどこにでもいるようだな」
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もう少しこうなんというか……手心というか……
主人公がこの人なのかマジで不安になってきた
「お手並み拝見といこうか」
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主 人 公 が こ の 人 な の か マ ジ で 不 安 に な っ て き た
「しまったーーーーーーッ!!!!」
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オチ〜〜〜〜!!! 完全にこの人悪役でした。おっとおっと私が主人公と誤解していたようだ。次回まで生きていますように
補佐官のキルヒアイスもどこか翳があり、機械的で怜悧な雰囲気を醸し出している。
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ラインハルト単独で各個撃破戦法を考えて、それにキルヒアイスが従っているというより、いくつか二人でプランを作っておき、キルヒアイスがどのプランが現状に沿っているか判断し、ラインハルトがそれに従っているようにも見える。キルヒアイスがラインハルトをうまく動かしているようにも見える。
それが余計悪の陣営感をうみだしている
どう考えても悪の陣営としか思えなかったシーン
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むちゃくちゃ悪の帝国なんだけど!? なにこれ! えっ主人公どこですか!? 主人公は!!!!!
ってなったところで主人公っぽい黒髪ベレー帽の男が出てきたところで終わった一話。そんな感じで主人公を出す!?!?!?閣下はどうなるの?!と初見で盛大に突っ込んだ
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このベレー帽が閣下を含めいろんな帝国の愉快な強者を倒していく話だろう! 閣下残念だったな!! たぶん瀕死の重傷を負い、細胞治療か何かを受けて復活、仮面か何かつけて主人公を追いかけ回すのだろう!!
ラインハルトとキルヒアイスがどの回よりも仲良し
「この金髪閣下死んだな」と思った当ては外れて、普通に二十四話まで生きているし、主人公をやっている
なにはともあれ、二十四話まで見てから一話を見ると、ラインハルトとキルヒアイスがどの回よりも仲良しだ。
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どんどんと関係に破綻をきたすのを思い出すと、「星を見ておいでですか、閣下?」「また少し背が伸びたのではないか?」ってキルヒアイスとラインハルトが戦争や政治となーんも関係のない言葉を心底から吐けなくなったのはいつからなんだろう、と胸が締め付けられる。
純粋に二人の仲が良くてほのぼのする。
「四時間弱です」
「こいつぅ〜、もう計算していたな?」
「このまま殲滅できれば良いのですが」
「お前は本当に心配性だな。どうしても俺が信じられないか?」
初見のラインハルトが黒ベレー帽男に二話で破砕される帝国の悪役イケメン(にしては丁寧に描かれすぎている)と思っていた時は、これに聞こえたんだけどね。
「越後屋、お主も悪よのう」
「いえいえ、お代官様ほどでは」
「「グェッフフフフフ」」
だけど、あの二十三話を経た今となっては、本当に二人の仲が良いということに、辛くて切なくて涙が出てきそう。
ただ、一話でも関係破綻のきざしはみえていた。関係破綻は、ラインハルトに多く咎があるように思ったけど、キルヒアイスもかなり良くなかったのかもしれない。
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「ところでキルヒアイス」
「はい、閣下」
「その、『閣下』だ。他に人がいないところでは、閣下呼ばわりする必要はない。以前から言っているだろう」
「わかってはいるのですが」
「わかっているなら実行しろ。この会戦が終わってオーディンに帰還したら、お前自身が閣下になるのだから」
「……!」
「准将に昇進だ。楽しみにしておくんだな」
初見ではキルヒアイスはラインハルトの補佐官(副官)になってあまり日にちが立っておらず、このセリフはラインハルトが優秀な補佐のキルヒアイスが自分に慣れてくれるように気を使っているセリフだとばかり思っていた。似たような年代なので、「閣下」と私的な場面でも言われると堅苦しいんだろうなあ〜、と。
幼馴染だなんて気付かなかった
逆に、そのくらい幼馴染としてはキルヒアイスがラインハルトに大きな距離をおいているのだ。
つまり、ラインハルトを最初に孤独にしたのはキルヒアイスなのではないだろうか。ラインハルト〜、ときやすく自分を呼んでいた幼馴染が「閣下」としか呼ばなくなり、私的な場面でも丁寧な言葉遣いをしてくる。
キルヒアイスが幼馴染にしては冷たく感じてしまうのである。
逆に言えば、キルヒアイスは地位や身分に拘泥しているように感じる。もちろん他者の前ではラインハルトにざっくばらんに接すると風紀が乱れるから丁寧な言動をする必要があるかもしれないけど、誰もいないところくらい「ときどき不安になるんだよね。君以上の傑物が、反乱軍にもいたら、……ってさぁ」とかいう感じで敬語調をくずさないと、ラインハルトは寂しいよね。
興奮したところ
2クールまで見て、1話を振り返ると興奮するところが多々ある。
メルカッツさんはファーレンハイトを丁寧に育ててるよね。
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「ファーレンハイト。お前もまだ若いのだ」
「恐れ入ります」
ラインハルトの奇策に賛成するファーレンハイト。「青二才の浅慮に魅せられたか」と他の爺さん達に罵倒されている。このままだと頭の固い他の目上の人間に憎まれてしまうと、メルカッツさんはうまいこと目上の人にファーレンハイトをとりなしている。この後のファーレンハイトの絶妙な表情からして、この言葉は「これ以上何もいうな」ってことだと思う。かといってファーレンハイトをむちゃくちゃ否定するわけではない。
メルカッツとファーレンハイトの雰囲気こそが普通だと思う……メルカッツ周りはなんでこんな健全なんだ。帝国の「大量に死人が出るため、エリート軍人を本当に若いうちから要職につける」現象がメルカッツ周りだと存在しない。メルカッツはそういうのが嫌で、丁寧に人を育てていくタイプなんだろうなあ(だからその現象の最たるものであるラインハルトと合わないのかもしれない)。
本来なら年齢的に言えばラインハルトとキルヒアイスは同僚としてファーレンハイトの下で働いているのが妥当で、「うちの若いやつらが言ってましたよ。各個撃破戦法がいちばんいいんじゃないかって。私もそう思います」って言っておじいちゃんたちに「なんて浅慮だ!そいつに用兵の基本から教え直せファーレンハイト!」とぶうぶう言われるファーレンハイトの図がいちばんあるべき帝国軍の姿なんだよなあ。
シュターデン教官がいる!
ミッターマイヤーに散々に言われていたシュターデン、1話にいる。
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ラインハルト、たぶんこの時点でシュターデンがどういうやつか知っていたはずなのに、ミッターマイヤーに「シュターデンってどういう人?」と確認するあたり……
記憶力がない?!?!?!部下の顔を覚えられない!?
いや、自分の心象と照らし合わせるための再確認だろう。だよね!?だよね!?閣下の記憶力を信じていますよ!!
まとめ
キルヒアイス「私はあなたが主人公であることを疑ったことはありません。ただ時折、怖くなることがあるのです。(悪役ヅラすぎて)いつ引導を渡されるか」
黒髪ベレー帽の男「私は現在のところ未登場だが、要は、最後の瞬間に登場して真の主人公感を出せばいいのだ」
ラインハルト閣下「ずいぶんと大言壮語を吐くやつが反乱軍にもいるのだな」
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