ラインハルトへの煽りスキルが高すぎるオフレッサーさん〜銀河英雄伝説 Die Neue These (18)感想
今回一のギャグポイントを冒頭で話すのもどうかと思うのだが……
ラインハルトはオーベルシュタインの煽りに負けるなど、もともと煽りに弱いタイプみたいな描写がちょろちょろ出てくるが、今回も煽りに弱かった。見事に煽りに弱かった。
直後、キルヒアイスのスマホに電話がかかり、「ウガーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!」っていう鼓膜が破けそうなほどのラインハルトの奇声がバルバロッサに響き渡りそう。
指向性ゼッフル粒子、ラインハルトの保有する秘密兵器だったらしい
銀河英雄伝説の特徴は、同盟側が真面目なのに帝国側がふざけているところにあるだろう。同盟側が「これはあかんあかんあかかかかっか」という退廃感があるのに対し、帝国側は「ダイナミックだな〜〜〜」って気分になる。でもって、帝国側の主人公であるラインハルトが姉上離れのできないお子ちゃま感があるのですごくおふざけな時がある。
今回はちょうどそんな回だった。私の腹筋は耐えきれるのだろうか
ラインハルトの命令によりミッターマイヤーがかつての師と対戦する。
ミッターマイヤーはかつての師をこう評価する。
強敵になるだろうなあと思ったのだが。
この生徒、絶対年賀はがきとかシュターデン教官に送ってないし、同窓会でもシュターデン教官の悪口ばっか言ってる不良だろ
師匠と対峙するミッターマイヤー。師匠とミッターマイヤーを隔てる機雷原。機雷原を除去するには指向性ゼッフル粒子放出装置(※悪の組織の使っていそうな装置)が必要なのだが、この指向性ゼッフル粒子はローエングラム陣営の秘匿兵器であり、帝国側の人間でさえ使うことができないらしい。
つまり、「指向性ゼッフル粒子放出装置」という味気ない名称は、最新兵器すぎて名前がついていないせいか、たぶんラインハルトが「一晩考えたが、この指向性ゼッフル粒子を放出する装置の名前を考えついた。——指向性ゼッフル粒子放出装置だ!!!」と得意げに言ったせいだろう。
自国軍だとしても他元帥府には最新兵器の情報を隠匿する帝国軍の報連相のアレさが垣間見えてしまったのであった
で、ミッターマイヤーはその指向性ゼッフル粒子放出装置を使って機雷原を突破し、かつての師をボコボコにするのかと思っていたら違っていた。かつての師・シュターデンが見逃していた機雷原の中の啓開航路(機雷が取り除かれた航路)を地道に進んでいき、かつての師をボコボコにしたのであった。
結局のところかつての師をボコボコにしたのであんまり文句はないのだが、ローエングラム元帥府の中でも、指向性ゼッフル粒子放出装置はキルヒアイスしか使えないんだろうか。キルヒアイスは指向性ゼッフル粒子取扱一級免許みたいな資格を持ってるけど、ミッターマイヤーはまだ持ってないんだろうなぁ。
オフレッサーさんの煽り芸
シュターデン教官がレンネンブルク要塞というところに逃げ込んだ。そこにはオフレッサーさんがいて、彼を倒さなければならない。彼は白兵戦になると圧倒的に強く、ばったばったと敵をなぎ倒し、廊下が血で染まっていた。
ミッターマイヤーはロイエンタールと一緒にこのオフレッサーさんを倒すことになった。大人の都合により、素手(装甲服あり)で。
オーベルシュタインんんんん!!! もっとなんかこう、いい手はなかったのかぁぁぁッ!!!
SFなので、帝国もきちんと装甲服を持っていたので安心?した。ただ装甲服に槍や剣といういでたちだったので、さすが帝国としかいえなかった。さす帝
自分は煽りに弱いのに、他人に対しては散々煽る傾向にあるラインハルトは、ミッターマイヤーとロイエンタールと作戦を話し合う際、こう言っている。
これがフラグだとはおもわなかった。
オフレッサーさんがこれを聞いていたとはおもわないけど、程よくオフレッサーさんから通信が入るのに噴き出した。しかもミッターマイヤーたちの副官がラインハルトに繋ぐのは微妙な反応なので、もう繋ぐ前から散々大騒ぎしていたとおもわれる。そんな反応など意に介さず、ラインハルトは「こちらにも繋げ」と依頼してしまう。切り捨ててりゃ(精神衛生的にも)よかったのになあ〜
オフレッサーさんはラインハルトへの煽り芸を披露する。
煽りレベル1:まだここはラインハルトにとっては大丈夫らしい。無表情を通している。
ちょっと勝つとすぐ階級上がるもんねラインハルト。オフレッサーさんのなかには「大人の都合」を受け入れない純粋な心がまだ残っているらしい。
煽りレベル5:まだ大丈夫らしい。まだラインハルトは無表情である。
煽りレベル20:オフレッサーさん、煽りのギアを上げてきた。だが、まだ大丈夫らしい。ラインハルトはここでは無表情だった。
煽りレベル50:ここでラインハルトは表情を変えた。オフレッサーさんはラインハルトがシスコンだということを知っているのだろうか。こんなに的確にラインハルトの地雷を知っているとは。
煽りレベル10000000:ラインハルトがマジギレした。ここで何ら表情を変えないオーベルシュタイン先生、慣れている。
自分で繋げろって言ったのにやっぱり煽りに耐えられなかったようだ。これからいっぱい煽られるだろうから、オーベルシュタイン先生から煽りに耐えるレッスンとか受けた方がいいね
ラインハルトの表情がまたもや可愛らしいので、これは素が出てるんだろうなあと思った。弟がまだ幼くて安心しますねアンネローゼさん
大人のオフレッサーからすると挨拶程度でも、まだ姉離れできていないラインハルトからすると、今までの自分の人生を嘲弄された気分になるだろう。好きで姉は皇帝のところに行ったわけではなく、自分の人生の半分ぐらいを勝手に支配してて憎悪の極みであった人物と変な噂が立っていると知ったのだから。
てゆーかオフレッサーさんは先帝陛下とアンネローゼならまだしも、先帝陛下とラインハルトで何の妄♡想をしているんだろうか。先帝陛下自身に不埒だとおもわないんだろうか。オフレッサーさんを含め、そういう先帝自身に不名誉になる噂を流している人たちの、先帝への舐めっぷりがよくわかる。飴のようにペロペロされているなあ、先帝。
フレーゲル男爵がラインハルトにいやらしい目を向ける理由がわかる。
だって美人だし皇帝とそういう噂が立っているし独身だから、きっと他の貴族の男とも付き合ってハァハァハァ……ワンチャン自分もラインハルトきゅんとイケるかも……hshshshshs♡ でもオレのような高貴なる門閥貴族が下賎な成り上がりに「付き合ってください」だなんて言えないし……粘着するしかない……オレがこんなに粘着してるのに何で振り向いてくれないんだ!殺意!!(ゼェハァゼェハァ)ってなっちゃったんだろうなあ。
普通に告白して玉砕しろ
というわけでラインハルトにオフレッサーさんをボコボコにしてもらうために、ミッターマイヤーとロイエンタールはオフレッサーさんを生きて捕獲しなければならなくなった。
ご苦労さんです。「御意」と口をそろえるところがちょっと棒読み感あって面白かった。
ロイエンタールさん、弟くらいの年の差の、しかもわりと感情豊かなラインハルトに人格を見ていない……?何だか不穏です。
いい人は長生きしない
ラインハルトがまだ年相応の可愛さで自分と姉が侮辱されてプンプンしている反面、キルヒアイスはどんどん大人どころか作画的にも後光が差すようになってきている。神というか、天使というか。どんどんと人ならざるものになっていくような感じがする。作画に「覚悟」が決まっている感じがある。あと3〜4話くらいで死ぬんだもんね……。
彼の煩悩の源(=心配のタネ)であるラインハルトがいないで長く過ごしているというのが、彼の生命力にかなり影響している気がする。
ヤンさんの部下のパイロット・コーネフさんにそっくりな顔の商人(親戚なんだろうか……?)が不穏なことを言っている。
やめてくれよーっ!!
フラグが、フラグが……。
まとめ
・煽 り 芸 (⌒▽⌒)
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