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水原一平問題を考える

ドジャースの大谷翔平選手の元通訳・水原一平氏をめぐる違法賭博問題は、日米で大きな注目を集めています。水原氏は大谷選手の口座から巨額の金を盗み、ギャンブルの借金の返済に充てていたことが明らかになりました。ここでは、ニュース等に基づき一連の経緯を時系列で整理し、水原氏の行動と発言に迫ります。

発端 - 水原氏の違法賭博が発覚
2024年3月中旬、水原氏がアメリカで違法なスポーツ賭博に手を染めていたことが発覚しました。水原氏は数か月前から賭博を始め、多額の借金を抱えていたとされます。

3月19日 - 水原氏の謝罪
3月19日、ドジャースの開幕戦後のミーティングで、水原氏はギャンブル依存症であることを告白し、球団に謝罪しました。しかし、この時点では大谷選手の金銭被害については明らかにしていませんでした。

3月20日 - 大谷選手が不正送金に気づく
3月20日、大谷選手は自身の銀行口座から大金が引き出されていることに気づきました。水原氏はこのことを大谷選手に伝えていませんでした。

3月21日 - 水原氏の解雇とウソの始まり
3月21日未明、ドジャースは水原氏を解雇したと発表しました。同日、水原氏はESPNの取材に応じ、大谷選手について次のように語りました。「彼(大谷)は喜んではいなかったが、私が2度としないよう助けると言った。彼は肩代わりしてくれることを決断した」水原氏は大谷選手が自ら借金を肩代わりしたと主張したのです。しかし、これは後に嘘だったことが判明します。

3月22日 - 捜査当局が動き出す
3月22日、アメリカ国税当局などが水原氏の捜査に乗り出しました。水原氏の行方が分からなくなったとの報道もありました。

3月23日 - 水原氏の学歴詐称が発覚
3月23日、水原氏がカリフォルニア大学リバーサイド校に通っていたとする経歴が嘘だったことが明らかになりました。ウソは違法賭博だけでなく、学歴にまで及んでいたのです。

3月25日 - 大谷選手が記者会見を予告
3月25日、大谷選手が翌26日に記者会見を行い、水原問題について説明すると発表されました。真相が明らかになる瞬間が近づいていました。

3月26日 - 大谷選手が真相を語る
3月26日、大谷選手が自ら会見に臨み、衝撃の事実を明かしました。「彼が僕の口座からお金を盗んで、なおかつ、皆に嘘をついていたというのが結論」水原氏は大谷選手に無断で口座から送金し、周囲には大谷選手が承知していると嘘をついていたのです。盗まれた金額は6億8000万円とも報じられました。大谷選手は違法賭博への関与を完全に否定。水原氏の行為に「悲しくショック」と心情を吐露しました。

4月上旬 - 驚きの新事実続々
4月に入っても、水原氏に関する驚くべき事実が次々と明るみに出ました。水原氏の賭博での損失額は約62億円、負けた総額は280億円に上ることが判明。胴元とのメッセージでは「俺はスポーツ賭博が下手なんだ」などと語っていました。また、水原氏は大谷選手の口座から約4900万円分もの野球カードを購入していたことも分かりました。転売目的だったとみられています。

4月11日 - 水原氏を銀行詐欺容疑で訴追
4月11日、連邦検察は水原氏を銀行詐欺の罪で訴追したと発表。大谷選手から盗んだ金額は、当初報道の3倍以上の24億5000万円に上ることも明らかになりました。検察は「水原氏が大谷選手の信頼関係を悪用し、違法賭博への飽くなき欲求を満たすために大谷選手の資金を略奪した」と断罪。大谷選手は完全な被害者だと強調しました。

おわりに
水原一平氏は、大谷翔平選手の信頼を裏切り、巨額の金を盗んで違法賭博に使い、ウソで塗り固めた挙句、身から出た錆で転落していきました。大谷選手は「信頼していた方の過ちというのを悲しくショック」と語りましたが、日本球界から大リーグの頂点へと登り詰めた彼を支え続けてきた水原氏の裏切りは、計り知れない衝撃だったことでしょう。大谷選手の心の傷も癒やされることはないでしょう。水原一平問題は、悲しい物語のひとつとして、長く語り継がれることになりそうです。


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