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3/30 本棚

本棚を建てた。どう考えても一人で組み上げるようなものではなかったのだが、一人でやり遂げてしまった。今までで最も組み立ての困難な家具であったが、今までで最も安っぽい家具で、もちろん実際に安いものなのだが、しかしどんな安っぽい本棚であれ枠があれば本は収まるのであり、倒れかかってくることさえなければ文句はない。

しかし、本はまだ収まっていない。不思議なもので、本は本棚を増設したって収まらない。余裕が生まれると、分類にこだわりはじめ、来たるべき本の席ができ、結局収まり具合は変わらず、むしろ小さなスペースに分類も何もなく押し込んでいた方が収まっていたりする。とはいえ、視線や手が届く程度には本は前面になければならず、努力をするつもりである。

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