20211017 書くことがない その十五

今日も仕事だった。手当もない、完全無給、振替無しの仕事。慣れてしまったものだが、今日からは7連勤だ。

昨日は久々の休日で、久々に休める土曜日にはたいてい病院の予定が入ることになるのだが、病院の帰り、ヴァイオリンケースを背負った、派手なスカートを履き、目の大きなかわいらしい若い女の子と、その母親らしい人とを、どうもヴァイオリンの指導者らしいスーツケースを引くスーツ姿の男性が楽器屋に案内しているのとすれ違った。その男性が「日曜日は教会にいくので、どうしても土曜日になってしまう」と、何の話かはわからないが、そんなことを言っていて、母親らしい女性はなるほどぉなどと応じていたが、その、いかにも生活の満ち足りた3人と、病気で、ヴァイオリンを弾く時間も気力も失い、日曜日は仕事の自分の境遇との差に、何とも惨めな気持ちになってしまった。いや、宗教でなくとも、週に一日か二日くらいは、私的な時間が保たれるべきだろう。

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