5/12 何を目指して

昨日は書き損ねた。仕事から帰ってきて、体調を崩して横になり、そのまま寝てしまった。今日も半日を回復に使い、まったく、休日は週に2日はなければならない。教員の待遇改善の第一歩、週休2日制の実現。

トマス・エスペダル『歩くこと、または飼いならされずに詩的な人生を生きる術』を読み始めた。ジャケ買いしたのだが、読み始めて面食らい、これは何だろう、詩的エッセイとでもいうのか、と困惑しヒントを求めて訳者あとがきをチラッと覗くと、小説とある。

本作は、歩くこと、作家として生きること、愛、芸術、詩、自然について、紀行、自伝、エッセイ、手紙、日記といった複数のジャンルの境界線を徒歩旅行するかのように自由かつ軽やかに行き来しながら書かれた、新しく実験的で独創的な小説だ。

なるほど、おもしろそうである。何を目指すわけでもなく書いているこの日記めいた一連の文章も、こういうものを目指してみるとおもしろいかもなぁと思いつつも、自分はどうも、フィクションとノンフィクションの境が気にかかってしまって、日記はあくまでノンフィクションとして、書いてしまう。フィクションか、ノンフィクションか、大学までの教育において鍛えられた読む時に行うその峻別が、書く上でも働くのだろう。その境界の境目というものを、その行き来を、考えてみてもいいのかもしれない。

何を目指すわけでもなく書いているこの日記めいた一連の文章だが、何かモデルのようなものを探してもいい気がし、かねてファンをさせていただいている今日マチ子の日記にお金を払い始めた。

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