8/23 戦争映画で時間を潰す

副反応二日目……昨日は一日中寝て過ごし、それでも夜に38度まで出て、今朝の段階ではまあ良くなってはいたのだが、肩だけは上がらず、家事も仕事もできず、結局一日休み。

アフガニスタンが意識にあるから、『ローン・サバイバー』とかいうクソみたいなアメリカンな戦争ヒーロー映画を観て午前を時間を潰してしまった。ぎりぎりで助けが来ないとか来るとか、死に際に妻を思い出す何かを見つめているとか、そういう映画的な演出がとにかく凡庸でイライラさせるのだが、しかしこういう集中力を要しない映画は暇つぶしによく観てしまう。しかし、アフガニスタンの人々の話す言葉には字幕もなく、基本的には何を言っているのかわからず、その通じなさはある意味ではリアルだった、のだが、一カ所だけ字幕の入るところがあり、そのシーンは非常に興ざめである……イスラームの客人歓待を知らない観客には必須の字幕かもしれないが、つまりは、字幕のなさは「アメリカ」と「アフガニスタン」のコミュニケーションの不可能性とそれでもコミュニケーションを成立させ多数の犠牲と引き換えに一人のアメリカ人の命を救った「奇跡」の演出、などではなく、ただ一カ所「必要な」字幕があることによって、ただの手抜きでしかなかったようにしか見えなくなってくる。それなら全て字幕を出してくれ……。

※追記
アフガニスタン人の言葉に字幕があったのはアメリカ人の男が聞いていない、アフガニスタン人同士の会話だけだったことに今さら気づいた。となるとやはり、アメリカ人とアフガニスタン人の言語コミュニケーションの不可能を、英語はわかるかもしれないがアフガニスタン人の言葉はなかなかわかりようのない私たちに疑似体験させる仕掛けとして成立していたわけだ。考えが浅かった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?