6/11 書き始める

演劇部の子たちが次の脚本に取りかかり始めたようで、相談に来た。ちょっと創作動機(見せたいものは、感じさせたいものは)を確認して、ちょっと彼女たちのアイデアの「無理」をいくつか指摘してみると、彼女たちはすぐになかなかおもしろくなりそうな構想にたどり着く。物語を持つ芸術にほとんど触れないような人間よりは適当な質問や指摘をしていると自負しているが、しかし、まったく、子供というものは、本気で取り組んでいることについては、一を言えば百を知る。

教科の内容は百回言ってようやく覚えるといった感じだが……。

彼女たちは脚本を書き始めたし、私も近頃は毎晩原稿用紙に向かっている。結局、不思議と、パソコンでもノートでもなく、原稿用紙に向かうのが一番おもしろい。(そういえば彼女たちは、なかなかマニアックそうなアイデアと落書きの詰まった大学ノートを持っていた。)

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