5/15 厳しいライフ

「とにかく、君、ライフとアアトが別々になっている奴は駄目だよ。」

森鴎外『青年』


当時において一定の影響力があったのだろうと思われる言説がある。あまり詳しくないのだが、おそらくはこうした考え方が自然主義者たちのライフを私小説的告白にふさわしいものに荒廃させていったのだろうと想像される。鴎外は当然このような立場にはないだろうが、ライフとアートの一致/関係の問題は、先日考えたノンフィクション/フィクションの関係にも関わっているのだろう。古くて、現代的な問題。

しかし、ちょっと忙しくなると、読めないし書けない。「読めないし書けない日記」にでも改題しようかと思う程だ(書くことがあるようになったわけでもないのだが)。

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