20210904 あんな、カレーにな、

アンナ・カレーニナ』を読み始めた。まだまだ全体像は見えてこないが、おもしろい。しかし、いかにも古めかしい文体であれば古い時代の話なのだなと感じることができるのだが、近年の翻訳は日本語が現代的すぎて、時代がよくわからなくなる。それだけ内容が現代に通ずるものだということなのかもしれないが、翻訳は古びるというような考え方に対する疑念がふと湧く。読みやすいのはもちろん良いのだが……翻訳で読む限り、致し方ないことかもしれない。

これは聞いた話だが、某女子大学はトルストイの何かを教育の理想とし(キリスト教道徳的な何かなのだろうか)、そんなわけで構内にトルストイ像があるらしい。そして附属校では『アンナ・カレーニナ』を読み、生徒の間で「あんな、カレーにな、福神漬けが合うねん」というジョークが語り継がれているらしい。本当かどうかは確かめようがないが……。

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