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-双子を妊娠したら知っておいた方がよいこと-

膜性について

まず、赤ちゃんたちを包んでいる膜性を知るのが重要です。なぜなら、膜性の種類によってリスクの高さや内容が異なるためです。
妊娠10~12週を超えると膜性の判断がしにくくなります。

膜性の種類 (リスクは①が最も高く、次いで②③の順)

①一絨毛膜一羊膜(MM双胎)
いちじゅうもうまくいちようまく、と読みます。
2人の赤ちゃんが一つの胎盤、部屋を共有しています。仕切りが無く、へその緒が絡まる可能性があり、厳重な管理が必要です。最もリスクが高いです。

②一絨毛膜二羊膜(MD双胎)
2人の赤ちゃんが一つの胎盤を共有し、部屋は薄い半透明の羊膜で仕切られています。

③二絨毛膜二羊膜(DD双胎)
2人の赤ちゃんが、それぞれ別々の胎盤と部屋を持っています。

リスクについて

双胎間輸血症候群と言って、一つの胎盤を共有している一絨毛膜性の場合、胎児2人への血流のバランスが崩れる事があります。
他にもバニシングツイン、切迫早産、低出生体重児など・・双子について調べると、考えられるトラブルについて色々目にすると思います。

赤ちゃん側だけじゃなく、母側も、妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病、血栓症、浮腫、静脈瘤、貧血などになりやすかったりします。
多胎妊娠は「安定期がない」と言われています。食べる物などに気を付けていても、マイナートラブルは起きやすいです。

色々と気を付ける必要はありますが、心配し過ぎず、リスクについてはそういう場合もあると頭に留めておくくらいでいいのかなぁ、と思います。不安になっちゃうし。
妊娠中はなるべくリラックスして、頭の中は何を考えても自由なのだから、楽しいことを想像したり、好きなドラマ見たり、漫画読んだり、ぼーっとしたり・・今のうちにしておくのが良き、です!

双子とわかったら、NICUとMFICUを備えた周産期センターに転院を勧められると思います。設備も整っているし、やはり多胎妊娠の管理は周産期センターの方が長けているかと思うので、早めの転院をおすすめします。専門性の高い病院にお任せすれば安心です。

病院の方針や、妊娠の経過にもよりますが、30週前後で管理入院になるところが多いようです。

私の場合は・・
双子とわかった時点で大学病院へ転院を勧められたのですが、折角リサーチして良い産院を見つけたのに転院したくなかったのと、リスクについて心配しなさすぎだったので、18週まで個人産院で診てもらってました・・
さすがに先生に説得されて転院しましたが、今振り返ると、すぐに転院した方が良かったな、、と思ってます。膜性診断も少し分かりにくい様だったので、大学病院で診てもらった方が確実だったかと思います。

双子の出産費用について

何かとお金はかかるので、出産育児一時金などの各種給付金、支援制度は最大限利用しましょう🙂
自治体によっても支援制度が違うと思うので、調べてみてください。多胎児支援がある自治体もあります。

妊婦健診補助券
多胎妊娠は妊婦健診の回数が単胎よりも多いので、自治体によっては追加で交付しているようです。(14回分+5回分の所が多いかも)

出産育児一時金
双子の場合は2人分支給されます。出生児1児につき42万円なので、合計84万円です。(2023年1月現在)
2023年4月に42万円から8万円増額され、出生児1児につき50万円、合計100万円になりました。(しかし産院での出産費用も軒並み値上げされてしまってるようですね・・)

出産費用
ほとんどの場合、単胎出産の2倍にはならず、出産育児一時金で賄えると思います。多胎の分娩方法は7~8割が帝王切開と言われています。
経腟分娩は自費になりますが、管理入院と帝王切開は保険適用され、高額療養費制度を利用できます。
後は、加入している民間の医療保険から入院給付金、手術給付金(帝王切開の場合)が受け取れるかもしれません。
私の場合・・
経腟分娩・陣痛促進剤を使用しての計画分娩・回旋異常で痛みが酷かったので途中から無痛分娩に切り替え・・だったので、出産費用は出産育児一時金だけでは足りませんでした。(経腟分娩のみだったら足りたかも)出産の時の記事は、そのうち詳しく書きます。
管理入院は1週間ほど、産後の入院は通常の+2日でしたが、産後1年以上経過してから加入してる生命保険特約で入院給付金が出ると知って、2年まで遡って請求できるとのことだったので、後から受け取りました。

お勤めしてる方は、出産手当金、産前休業は多胎の場合、支給期間が少し長いようです。

限度額適用認定証
限度額適用認定証を申請しておくと、提示することによって支払いの時点で限度額(高額医療費制度と同額)で抑えられます。
高額医療費制度で後からでも申請できますが、双子が生まれて育児が超大変な時に申請とかしていられないので、妊娠中にできる事はやってしまい、少しでもタスクを減らすのが良いかと思います。


育児にかかるお金

おむつ、ミルクは二人分、双子用のベビーカーは高価で定価販売しかなかったり・・
ベビーカーは中古とか、服はお下がりとか、工夫次第で出費は抑えられるかもしれませんが、やはり成長するにつれて、入園・入学など、一度に2人分のお金が必要な事が多いです。

双子が生まれる事によって、住環境を変えなくてはいけない場合もあるかもしれません(集合住宅でエレベーターが無く階段で、ベビーカーでのお出かけが困難とか、部屋が足りないとか)
・・そういう時は、子育てに手厚い自治体に思い切って引っ越しちゃう、というのも手かも。お仕事の都合とか、実家から遠くなるとかで難しいかもしれませんが、手段の一つとしてどうでしょうか・・

↑子育て支援が手厚い自治体は、ランキングによっても偏りがあるので色々調べてみてください。


※また何か思いついたら追記します。

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