加害者が被害者

ある日の夜、

時間は、８時前後くらいだと思います。

ピンポーンとドアホンが鳴り
外には管理組合から来たと名乗る男女が訪ねてきました。

開けて話を聞いてみますと、
　「お宅のお隣さんから、　○○(我が家)さんから盗撮されていると言う報告がありました。
　　確認の為、伺いました。」ということです。

？？？？？？？？？？？？？？？？？？？？？？？？？

本当に驚きました。
　ベランダに案内して、見ていただきました。
暗かったせいもあり、その二人にはダミーということはわかってなかったようです。

うちの子が、「小鳥さん、とおるよ。」突然言うのです。

男性に、カメラはずっとこの位置ですか？と聞かれまして

エアコンの室外機よりもだいぶ低い
下から30ｃｍくらいの段ボール箱の上に
置いてある状態を見ていただきました。

コンセントは？　の問いに
「今はつないでません。」とだけ答えました。

今、どのように言うべきかとても迷っていました。

彼らは、「この位置じゃー....空しか映んないですね。」「線も短いし」
　　　　「小鳥さん来るといいね　　」と子供に言って

すぐ帰られるようでした。

私は、「　気付いて!!」と心の中で懇願してました。

すると、思いが通じたのか、女性の方が、ふと振り返り
　　　　「待って!! 」といってまたベランダを見ていたのです。

　　　　　何かを探していたかのように
　　　
　　　　　ちょっと探偵さんのように思えました。

　　　　　そして、彼女も気が付いたのです。
　

ベランダの構造は、
、
全体のベランダの長さの約半分（　約3M弱位　)が
コンクリート壁になっているタイプです。
その端に隣との仕切り板。

風通しの良い、縦の柵タイプが半分とコンクリートが半分。

もし、隣のベランダを見るのであれば、
最低でも2Ｍの高さにカメラが無いければ無理なのです。
エアコンの室外機の上ですら到底無理なのです。

そう、危険を犯してまで、
身を乗り出し、亀のように首を曲げて覗き込む以外、
何が置いてあるのか知ることができないはずなのです。

彼女は　「カメラを置くことを誰かに話しましたか　?　　」

私は、ゆっくりと首を横に振り「まだ、数日ですから...と付け加えました。

　　「　これは、何か違う　!!　」　と言って考えているようでした。

「改めて、話の場を設けます。」と言い残し

パパはすぐさま、「その時隣人も来るのであれば、必ず第三者を2人以上でお願いします」と伝え

彼らは、引き上げられました。

ドアを閉じたとき、私には気付いてもらえたという思いが込みあげてきました。

　　　　　　次回へ