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#星野源の恋 ジャケットアートワークに関する考察

星野源の恋のジャケットアートワークに関する考察。ちなみに製作者意図とかは全く読まずに書きます。私見。

このジャケットアートワークのポイントは3つあって、星野源のアルファベット表記、左腕にプリントされた女性と思しき腕、そしてその左腕から伸ばすような角度で写り込んでいる影、である。

星野源、と書くのはまあ、できる。その方が説明もしやすい。が、この写真に収まっている星野源は、なるべく匿名性を維持した上で、「恋をしている誰か」である必要がある。ゆえに、より匿名性が高いアルファベット表記、かつ読みやすさ重視ではなくまるで模様のようなフォントが配されている。

そして、どう見ても目に入る左腕へのプリント。女性と手を組んでるのかな、というところだが、仮にこの写真が、左腕のプリントが無かったら、「一人の男性」でしかなく、逆に誰かと腕を組んで写っていたら、「恋をしている二人」になってしまう。

星野源の(これは後にFamily Songへと繋がる)表現の懐の深さの醍醐味とは、どんなセクシャリティや立場にある人をも置いてけぼりにしないことである。この写真の男性は、一人なのかもしれない。二人なのかもしれない。誰かと一緒なのかもしれないし、そうではないのかもしれない。腕にプリントした姿しか見えない、ということは、「もう一人」は、三次元の住人ではないのかもしれないし、最早この世に居なくなった人なのかもしれない。星野源は、そうした全ての可能性を否定せず、観る人全てを阻害しない形で、「恋」というタイトルと、「愛が生まれるのは一人から」、という歌詞で幅広く受け止めている。

そして、左腕から、「もう一人の存在」を強く連想させる、長く伸びた影。そこに居るのは実在の人物なのか、虚構なのかすらわからない。だが、それがどうした、僕たちはそれを超えてゆくぞ、と歌っているのが、星野源の恋である。
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