僕と君は、映し鏡 7
??:大丈夫ですか?
ぶつかって倒れている私に手を差し伸べる??
声からして男の子だと思う。
けど帽子を深くかぶっていて顔が見えない。
??:あの?
美:あ!はい、大丈夫です!
??の手を掴み立ち上がり
ありがとうございます。
すいませんでした。ぶつかってしまって‼
私は感謝と謝罪の言葉を口にした
??:いえ、お怪我がなくてよかったです。
でもスマホを見ながら走るのはやめたほうがいいですよ。
また転んだりして、綺麗な顔に傷が付いたら
大変ですしね。
??は優しい声で美月に冗談を混ぜながら心配をしてくれた。
顔を赤くしながら私は、
美:(私、いま綺麗な顔って言われた!!恥ずかしいんですけど)
は、はい‼気を付けます。本当にすいませんでした。
??:・・・あ
よかったらこれをどうぞ
どうぞと言われ差し出されたハンカチ
見ると少し手と足下、服が汚れていた。
美:え、あ、いや、このくらいの汚れ・・・
さすがに、“これ以上は”、と思い断ろう
したけど優しい声で
「気にしなくていいですよ。」
と、先に言われてしまった。
私は素直に「ありがとうございます」っと
??に言った。
私はハンカチを使い汚れを落としていると
??から「あ!」っと声が聴こえて
彼の方を振り向くと
??:やばい
すいません🙏
時間がないので、僕はこれで失礼しますね。
と言い、行こうとするので
「え!あのハンカチは!?」
少し声を大きく??に話しかける
「そのまま捨ててしまっても構いませんよ」
言いながら去っていってしまった。
美:行っちゃった
顔は見えなかったけど
身長は私と同じぐらいかな?
何より優しい声だった。
久保:・・・・・・・・ーぃ
ぉーーーーーーーい
おーーーーーい❗
山下ーーーーー❗
無視するなーーーー❗
「あっ‼️」
しまった❗
スマホがつながったままだった❗
美:ごめん🙏💦💦
ちょっとトラブルがあって
すぐ行く❗
久保:ちょぃ・・・
ピッ
何か言おうしていた久保からの
連絡を切り
私は、駅向かってまた走り出した。
??:・・・あ😠来た❗
もう、おそーーい😡
美:ごめん、ごめん🙏💦💦
ちょっと来る途中でトラブルがあってね。
ごめんね。
久保に与田(´。・д人)゙
史・祐:トラブル??
美:そっ。
あっ❗
電車の時間ギリギリだ❗
二人とも急いで❗
改札に急ぐ、美月
史:山下が遅れたんでしょ❗
祐:そうだ、そうだ❗
美月を追いかけるように二人も
走り出し改札を抜けて
電車に向かうのだった。
続く
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