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女たちのポリティクス

私は政治に疎いので、私が言うことは間違っているかもしれないが、この本で感じたことを書いてみたい。

今、世界では女性の首相が増えている。過去に遡れば、イギリスのサッチャー首相に始まり、ドイツのメルケル首相、最近ではニュージーランドのアーダーン首相、そして北欧にも何人かの女性首相がいる。

著者が言うには、メルケル元首相はコール元首相に娘のように可愛がられ、トップに上り詰めたらしい。これは意外だった。メルケルさんは自分の力で這い上がったと思っていたからだ。実際は、男性の上司に目をかけてもらい、出世の階段を登っていったのだ。

一方、最近の若い首相たちは、国民の声によって首相になったと言ってもよいかもしれない。SNSの力が、彼女たちを後押ししたと言えるのではないか。いわゆる、ボトムアップで選ばれたと感じるのだ。

女性首相の成り立ちも、時代とともに変わってきた。
昔は「ガラスの天井」という表現もあったように、トップに登り詰めるのは 並大抵のことではなかった。でも今では、周りが押し上げてくれる時代なのかもしれない。つまり、昔は上に嫌われれば出世できなかったわけだが、今は社会が彼女を認めることによって、組織の人たちも彼女のことを無視できなくなっているのではないだろうか。 

出世を目指して組織の上ばかりを見つめるよりも、組織の外を見て世論を味方につける方が、トップに上り詰める近道なのかもしれない。

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