見守ることもネガティブ・ケイパビリティ
就職浪人している娘に言いたい
「慌てなくていいよ。よく考えなさい」と。
そして、娘を見守る自分にも
「力を込めて見守りなさい」と言い聞かせたい。
「見守る」ことはネガティブ・ケイパビリティ
ネガティブ・ケイパビリティは、結論を出そうと焦らず、モヤモヤした状態に耐える力のことをいう。
「見守る」こともネガティブ・ケイパビリティなのである。
老子の「無為」の思想は東洋のネガティブ・ケイパビリティ
枝廣さんは、この本の中で、「老子」の「無為」の思想を紹介している。
「無為」とは「何もしないことに全力を傾注する」こと。
この老子の「無為」の思想が、まさにネガティブ・ケイパビリティだという。
ちょっと理解しにくいが、次のユングの例がわかりやすいので引用する。
枝廣さんは
ネガティブ・ケイパビリティのある人は「器の大きい人」
ネガティブ・ケイパビリティのない人は「器の小さい人」と表現している。
私は器の小さい人間なので
「ああしろ、こうしろ」と言いたくなる。
言いたいのをじっと我慢するのは、とてもエネルギーのいることだ。
娘にはネガティブ・ケイパビリティのある人間になってほしい。
私も、娘を緊張感を持って見守ることで
自身のネガティブ・ケイパビリティを鍛えたい。
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