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「枯れるような死」が生の終い方にふさわしい

先週、介護医療院に入所していた父が亡くなった。
父は介護医療院で看取りをしてもらってよかったと思う。

この本に

病院での死より、高度な医療をせずに看取る老人ホームでの死の方がはるかに好ましい

と書いてあった。

病院での死は虐待死と言えなくもない

とも。

父は枯れるように死んだ。
180センチ90キロの大きな体が、174センチ50キロに縮んでしまった。
納棺師とともに湯灌したとき、文字通り枯れ枝のようになった脚に触れて驚いた。
「命を使い切った」という表現が相応しい死に様だった。
これが自然な生の終い方だと思う。


介護医療院では余計な医療処置はしないというのが基本姿勢だ。
だから、枯れるように死ぬことができるのだ。
父は、介護医療院で静かに人生を閉じることができてよかったと思う。

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